WTTヨーロッパスマッシュ

　卓球のWTTヨーロッパスマッシュは現地時間21日、スウェーデンのマルメで女子シングルス3回戦が行われ、世界ランキング11位の橋本帆乃香（デンソー）が同5位の王芸迪（中国）を3-1（11-7、11-6、7-11、12-10）で破り、8強進出を果たした。同22日の準々決勝では、同2位の王曼昱（中国）と対戦。中国ファンは「危ない気がする」と警戒感を露わにしている。

　試合は、カットマンの橋本が王芸迪の攻撃を封じて2ゲームを連取。第3ゲームを奪われるも、デュースにもつれた第4ゲームで橋本の変幻自在な攻めが威力を発揮。最後は相手のミスを誘う粘りの卓球で壮絶なラリーを制し、歓喜のガッツポーズを見せた。

　中国国内でも注目を集めた一戦。ネット上の母国ファンは「中国選手はカットマンに苦労している。今回の大会で橋本帆乃香の中国の主力に対する力が試される。王曼昱も橋本帆乃香を押しとどめることができなかったら、もう孫頴莎に頼るしかない」「王曼昱だって危ない気がする。橋本帆乃香はカットマンとしての実力で韓莹を遥かに上回っている。カットボールだけではなく、いろいろ取り混ぜて猛然と攻撃してくるのが彼女のこわいところだと思う」と橋本に警戒感を表していた。

　さらに、「王曼昱も橋本帆乃香との対戦では苦労すると思う。橋本帆乃香がベスト4に勝ちあがる可能性が高いのではないか」「王曼昱になんとかカットマン橋本帆乃香を押しとどめてほしい。カットマンの脅威に対して策を講じてこなかった中国卓球チームの指導陣は無能だと思う」などと、橋本の4強進出は可能性が高いとみる声もあった。