本拠地カージナルス戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は6日（日本時間7日）、本拠地カージナルス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。投手としては4回2安打8奪三振1失点の快投、打者としては3回に逆転の39号2ランを放った。3打数1安打2打点の活躍もチームは3-5で逆転負け。ロサンゼルスの実況席は「2つの完全に違う試合になってしまった」と大谷降板後の展開を嘆いた。

　来場者に大谷のワールドシリーズ優勝リングのレプリカが配布されたこの日。大谷は投打で抜群の存在感を発揮した。投げては4回2安打1失点、8奪三振。打っては3回裏に自らを援護する逆転2ランを放ち、メジャー通算1000安打も達成した。

　5回からはロブレスキーにバトンタッチ。3回5安打1失点で3番手のベシアに繋いだが、リードを守り切ることはできなかった。3-2とリードした8回。2死一、二塁で、ウォーカーに中前打を浴びてしまう。二塁走者が生還し同点に。一塁走者も三塁に進塁した。さらに送球の間に打者が二塁を狙い、三塁手のフリーランドが二塁へ送るも、これが悪送球に。三塁走者が生還し逆転を許した。

　9回にも4番手スチュワートがヌートバーに適時二塁打を浴び、3-5とリードを広げられた。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況ジョー・デービス氏が「この試合、オオタニが打たれたのは単打2本、ブルペンは5イニング途中で10安打です」と伝えると、解説のオーレル・ハーシュハイザー氏も「2つの完全に違う試合になってしまいました」と嘆いた。

　通算204勝のOB右腕は続けて「（観客の）みんながリングを手にし、オオタニがマウンドに立って、ホームランを打つ完璧な試合から、大敗ムードへと変わってきています。後半は見た目も内容もよくありません」と一転した雰囲気にがっかりした様子でため息を漏らした。