U-12ワールドカップ

　野球のU-12ワールドカップ（W杯）に出場中の侍ジャパンU-12は1日、台湾・台南市で行われたスーパーラウンドでドミニカ共和国と対戦。10-6で勝利した。3番手として登板した中学1年生の佐橋陸公投手／内野手が特大の3ラン。12歳にして身長183センチ、体重79キロの体格を誇る逸材の一発に、海外実況席も「レフト深くへぶっ叩いた！」と興奮気味に絶叫した。

　客席がざわつく特大弾だった。4-5と1点ビハインドで迎えた3回2死二、三塁の場面。打席に立った佐橋はフルカウントから高めの84キロを豪快に引っ張った。左翼フェンスを遥かに越える逆転3ラン。応援団が興奮しながら歓声を送る中、殊勲の男は笑顔を浮かべながらダイヤモンドを一周した。

　世界野球ソフトボール連盟（WBSC）の公式Xが「リク・サハシのホームランで日本が7-5とリードを奪う」と記し、映像を公開。海外実況は「レフト深くへぶっ叩いた！　リク・サハシの一振りで日本がリード！」と絶叫した。解説者はリプレー映像を見ながら、「サハシが完璧に捉えたかどうかわかりません。ゾーンの少し深いところで打ったように見えます」とそのパワーに呆れたように漏らした。

　湘南ボーイズに所属する佐橋は、侍ジャパン公式サイトでは身長182センチ、体重79キロで登録されている。この日は打者として1打数1安打3打点。投手としては1回3安打3失点（自責0）を喫したが、勝ち投手になっている。