イチロー氏が米野球殿堂入り

　マリナーズなどで米大リーグで通算3089安打をマークし、アジア選手初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏が27日（日本時間28日）、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席した。スピーチではマリナーズ時代の名実況をまさかの全力モノマネ。会場を笑わせてみせた。

　イチロー氏がモノマネしたのはメジャー1年目、マリナーズに所属していた2001年4月11日、全米を驚愕させたレーザービームの実況だった。アスレチックス戦の8回1死一塁。ライト前への打球に猛チャージすると、スムーズな動きから三塁へノーバウンドでストライク返球。捕球時には二塁を回っていたテレンス・ロングを刺した。

　当時マリナーズの実況を務めていたリック・リズ氏は「HOLY SMOKES！ A laser-beam strike from Ichiro！」と絶叫。これを今回、壇上のスピーチでイチロー氏がモノマネしたのだ。言葉に力が込められ、当時を思い起こさせる一幕だった。

　米専門局「MLBネットワーク」の生中継で、イチロー氏のモノマネには妻・弓子さんも思わず笑ってしまう姿が抜かれていた。MLB公式Xでもその場面が紹介され、日本ファンは「似てるw」「さすがイチロー」「実況のモノマネはおもしろい」「ユーモアに溢れすぎてる」などと反応していた。