全英V8狙うフェデラー、チリッチが優勝説に異論 「そうではない可能性も」
「他の選手がベストではない」現状…「フェデラーとの差は広がっている」
そして、チリッチは「フェデラー優勝説」は保証されるものではないと言葉を続ける。
「彼が優勝候補NO1だというのは、事実かもしれないし、そうではない可能性もある」
記事では「もちろん彼は非常にいいプレーを見せると思う。ウィンブルドンに慣れているしね」とフェデラーの芝での強さを認めつつも、「確かにフェデラーと他の選手の差は広がっている。ただ、トップ選手たちがベストなパフォーマンスを見せていないということは言っておかなければならない」とその他の選手たちの状態について言及している。
チリッチ自身、対フェデラー戦の通算成績は1勝6敗と相性が悪い。唯一の1勝は、2014年の全米オープン準決勝でストレート勝ちを収めたもの。同大会では勢いそのままに、決勝で錦織圭(日清食品)を破り、初にして唯一のグランドスラム優勝を果たしている。
ウィンブルドンにおいては、過去3年のベスト8が最高位だが、メトロによれば、チリッチは自身の調子について「上手くやっているよ。特にこの数か月は地に足がついている」と手応えを感じさせるコメントを残している。
ウィンブルドンの地で躍動するのは、芝の帝王フェデラーか。それとも世界ランキング1位のアンディ・マレー(英国)や同4位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、前人未到となる10度目の全仏オープン制覇を成し遂げたラファエル・ナダル(スペイン)、チリッチ、錦織らが意地を見せるのか。
早くもウィンブルドンへの熱は高まっている。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer