通算92勝目に集約されたフェデラーの強さ 「芝の支配者」が誇る驚異の数字とは
男子テニスシングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は25日、ゲリー・ウェバー・オープン決勝で同12位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1、6-3で下し、自身大会9度目の優勝を果たした。自身の持つ最多優勝記録を92に伸ばしたレジェンドに対し、海外メディアは「人生最高のフォーム」「歴史上で最も偉大な芝の支配者」と圧巻の強さを絶賛している。
全英前哨戦で9度目の優勝、自身の持つ最多優勝記録を92に更新
男子テニスシングルス世界ランキング5位のロジャー・フェデラー(スイス)は25日、ゲリー・ウェバー・オープン決勝で同12位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1、6-3で下し、自身大会9度目の優勝を果たした。自身の持つ最多優勝記録を92に伸ばしたレジェンドに対し、海外メディアは「人生最高のフォーム」「歴史上で最も偉大な芝の支配者」と圧巻の強さを絶賛している。
全仏オープンを含むクレーコートシーズンを全休し、6月のメルセデス・カップでは初戦敗退を喫するも、今大会は1セットも落とすことなく、復帰後初優勝を飾ったフェデラー。7月のウィンブルドンに向けて最高の結果を得たが、その充実ぶりはかつての全盛期をも凌ぐほどだという。
英紙「デイリー・テレグラフ」は、「ロジャー・フェデラーはウィンブルドンを前に時計を巻き戻した」と特集した。記事では、わずか53分で20歳のズベレフを破った“芝の帝王”を、「フェデラーは短くなった髪型の影響で、外見的に何年か若返った。技術面では、人生最高のフォームにある。日曜日にズベレフを一蹴することでそれを示した」と称賛。35歳にして全盛期に突入したとの見解を示している。
また、フランス地元紙「レキップ」電子版も、地元開催で優勝が期待されたズベレフ相手に貫録のストレート勝ちを収めた点に言及。「ドイツで行われた大会の決勝で、(ズベレフは)フェデラーの神聖なるパフォーマンスで征服されてしまった。一時間足らずで、スイス人はズベレフをスコア上でも圧倒し、この芝の上で9度目の優勝を勝ち取った」と地元の新鋭を撃破したフェデラーの強さを称えた。