MLBオールスターゲーム

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は15日（日本時間16日）まで行われたオールスターゲームに出場した。期間中には他球団のスター選手たちも二刀流を称賛。記者の質問に「どういう意味だ？」と真意を問い、絶賛する選手も現れた。

　14日（同15日）のメディアデー。MLB公式サイトが公開した動画内で、ドジャースの同地区ライバルであるパドレスのマニー・マチャド内野手は、大谷について米記者から「二刀流での出場をまたやろうとしているが……」と質問された。すると「“また”ってどういう意味だい？」と眉をひそめて逆質問。すかさず記者が「2度目の手術から復帰したので」とフォローするも、「すでにやっているじゃないか！」と笑顔で詰め寄った。

　記者は「二刀流として活躍し続けている、が正確ですね。すみません」と言い換えると、マチャドは「そういうことだ。難しいことだ。以前もみんなが（二刀流は）難しいだろうと言っていたけど、今の彼の活躍を見てみろ。これからも変わりないだろうね」と称賛した。

　これに対し、記者が「彼は、これからも（二刀流で）良い選手でいられるか」と聞くと、マチャドは「これからもってどういう意味だよ？　球界で最高の選手の一人だぞ！　どんな質問だよ！　彼はビーストだよ」と、半ば呆れたような笑みを浮かべながら返答。最大級の賛辞を贈っていた。

　また、パドレス地元放送局「NBCサンディエゴ」のスポーツ・アンカー、ダーニー・トリップ氏は自身のXでフェルナンド・タティスJr.外野手のコメントを紹介。「現在のリーグ最高選手は誰か」と問われると、笑みをまじえて「分かりきった質問なんじゃないかな。けれど彼は僕のライバルだから言わないよ。もう分かっているだろ、ブルーチームの背番号17だよ」と答えたという。

　敵味方関係なく実力を認め合うメジャーの選手たち。熾烈なライバル関係にあっても、それは変わらないようだ。