敵地ブルワーズ戦の試合中に大谷のスポンサー契約が話題に

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は7日（日本時間8日）、敵地ブルワーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、4打数2安打1得点だった。チームは1-9で完敗。大差がついた8回には、米実況席が試合そっちのけで大谷のスポンサー契約について雑談する場面があった。

　もはや試合内容は二の次だった。0-9と大量ビハインドの8回、先頭の大谷が右前打で出塁。1死後、途中出場の3番ラッシングの打席で、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況席はラッシングの青いスパイクに注目した。解説のオーレル・ハーシュハイザー氏が「チームカラーに合わせていますね」と指摘すると、今度はカメラが塁上にいる大谷の足元に向いた。

　通算204勝を挙げ、1988年にはサイ・ヤング賞にも輝いたハーシュハイザー氏は「オオタニはいい靴を履いています。マルチカラー」と青地に赤のラインが入ったニューバランスのスパイクに熱視線。実況のジョー・デービス氏は「彼のおかげでニューバランスを認知している人も多いでしょう」と大谷が出演するCMの宣伝効果に思いを馳せた。

　ラッシングは空振り三振。デービス氏が「ラッシングが倒れ、次はスミスです」と伝えた後も大谷の話題は止まらない。ハーシュハイザー氏が「オオタニが宣伝している製品を全て手に入れたら、衣装は揃い……」と切り出すと、デービス氏は「いい匂いがして……」と応答。そこからは交互に「肌はしっとり……」「快眠できて……」「素晴らしい靴を履き……」とテンポよくラリーが交わされた。

　ハーシュハイザー氏は「素晴らしいポスターになるぞ。全ての製品に囲まれるショウヘイのポスター（笑）」とさらに妄想を展開。米経済誌「フォーブス」によると、大谷がフィールド外で稼いだスポンサー収入などは1億50万ドル（約145億8700万円＝発表時レート）とされている。あまりの広範なジャンルに、大谷が宣伝する製品だけで生活できてしまうといわんばかりだった。