オールスター選出外が米実況席でも話題に

　米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手は、6日（日本時間7日）に行われた本拠地カージナルス戦で5打数2安打2打点の活躍を見せ、チームの11-0大勝に貢献した。メジャートップの77打点と好成績を収める一方、オールスター選出外に。米実況席でもこの話題が持ち出され「彼はオールスター」「ホームランダービー出場はどう？」と激推しされる場面があった。

　打撃が好調の鈴木はカージナルス戦の第3打席で適時二塁打を放ち、10-0と大量リードした5回には25号ソロを右中間スタンドへ運んだ。この試合では2打点を記録し、年間138打点ペースに上昇。リーグ首位だけでなく、メジャー全体でも2位のアーロン・ジャッジ（ヤンキース）に3差をつけトップとしている。

　一方、15日（同16日）にアトランタで行われるオールスターゲームの出場選手に選ばれず、この判断に地元シカゴのメディアから疑問の声が。6日のカージナルス戦を全米中継した米スポーツ専門局「ESPN」でも、解説を務めたMLB通算194勝右腕のデビッド・コーン氏らが、球宴出場を猛プッシュする一幕があった。

　5回の打席中、実況のカール・ラベッチ氏が「セイヤ・スズキはアトランタにいなきゃダメですよね？　彼はオールスターですよ。前半戦の活躍は目を見張るものがあります」と指摘。これにコーン氏は「ホームランダービー出場はどう？」と提案した直後、25号本塁打が飛び出した。ラベッチ氏は「彼はホームランダービーに出場すべき理由です」と強調すると、コーン氏は「私の今日の仕事は終わりましたね」と呼応。実況席では思わず笑いが起きていた。