錦織は「最も壊れやすい選手」 またも棄権、仏紙が特集した“負のデータ”とは?
男子テニスシングルス世界ランク9位の錦織圭(日清食品)が、22日のゲリー・ウェーバー・オープン2回戦で同38位のカレン・ハチャノフ(ロシア)戦を途中棄権した。第1セットで臀部に痛みを訴え、7月3日開幕のウィンブルドンの前哨戦で2015年、16年に続く、3大会連続のアクシデントとなったが、フランスメディアは「ツアーで最も壊れやすい選手」と報じ、日本のエースのコンディションを不安視している。
全英前哨戦を棄権、過去10年通算24回は男子1位…仏紙もコンディション不安視
男子テニスシングルス世界ランク9位の錦織圭(日清食品)が、22日のゲリー・ウェーバー・オープン2回戦で同38位のカレン・ハチャノフ(ロシア)戦を途中棄権した。第1セットで臀部に痛みを訴え、7月3日開幕のウィンブルドンの前哨戦で2015年、16年に続く、3大会連続のアクシデントとなったが、フランスメディアは「ツアーで最も壊れやすい選手」と報じ、日本のエースのコンディションを不安視している。
ハチャノフ相手に鋭いプレーを見せていた錦織に異変が起きたのは第1セットの第6ゲーム。左の腰あたりを気にした日本のエースはメディカルタイムアウトを求めると、コート上で二人がかりの治療を受けた。しかし、最終的にはプレーを続行できず、ウィンブルドン前哨戦で痛恨の棄権を余儀なくされた。
フランス地元紙「レキップ」電子版は、「ケイ・ニシコリ、ツアーで最も壊れやすい選手」と異例の特集。「ニシコリはタオルを投げざるを得なかった」と伝え、ハレの芝コートでは2015年には左ふくらはぎ、16年には左脇腹を痛めて棄権したことに触れている。
また記事では、錦織が過去10年のATPツアーで棄権を24回し、男子選手の中でワーストであるとデータを紹介。2位は世界ランク30位のリシャール・ガスケ(フランス)の22回、3位は同16位のガエル・モンフィス(フランス)の21回で続くが、「錦織の棄権率は、世界ランキング10位以内の選手の中では群を抜いて高い」と脆さをレポートしている。シーズン平均の棄権数2.2回は、2位のドミニク・ティエム(オーストリア)の1.6回と比べても突出しているという。
今季は手首、足首、臀部などコンディショニングに苦しむ錦織。“負のデータ”で実証されてしまった「壊れやすい」というレッテルをはがせるだろうか。