「感動の3球三振」に米反響 12歳少年が“奇跡のセーブ”「笑顔と涙をもらった」
リトルリーグでダウン症を抱えた少年がシーズン最終戦に登板。懸命な投球で打者を三振に打ち取る様子を、米紙「USAトゥデー」電子版が動画付きで紹介。複数のメディアが取り上げ、ファンの間では「笑顔と涙をもらった」と感動が広がっている。
ダウン症のブレイデン君がシーズン最終戦で登板 “奇跡のセーブ”に「笑顔と涙をもらった」
リトルリーグでダウン症を抱えた少年がシーズン最終戦に登板。懸命な投球で打者を三振に打ち取る様子を、米紙「USAトゥデー」電子版が動画付きで紹介。複数のメディアが取り上げ、ファンの間では「笑顔と涙をもらった」と感動が広がっている。
感動の物語が生まれたのは、ボストンのパークウェイ・リトルリーグだった。
ニューイングランドのテレビ局「NECN」などによると、主役となったのは、ボストンで警察官を務める父を持つブレイデン・ゲロ君だ。ダウン症を抱えながら、リトルリーグで外野手としてプレーしてきた12歳は「マウンドでシーズン最後のバッターを打ち取りたい」という夢を持っていたという。
14日、ブレイデン君の所属するアスレチックスはシーズン最終戦でフィリーズと対戦。その最終回。2死の場面を迎えると、ブレイデン君がマウンドに呼ばれた。打者と対峙したサウスポーは、小さくふりかぶると、捕手のミット目がけて懸命に左腕を振った。
初球は大きな弧を描いたボールに打席の右打者が空振り。続く2球目はホーム手前でワンバウンドとなったが、再びバットが空を切り、一気に追い込む。そして、観衆が固唾をのんで見守るなか、迎えた運命の3球目――。打者は入魂の1球を捉えきれず、空振り三振となり、ゲームセットとなった。その瞬間、大きな歓声とともに、両チームの選手たちが一斉にブレイデン君のもとに駆け寄り、喜びを分かち合った。
「ダウン症の若きアスリートが敵味方の選手とともに夢を実現させた」
こう報じられた記事によると、3球三振の裏では両軍が力を合わせた“粋な計らい”があった。