隻腕アボット、奇跡の初安打から18年 米国でやまない賛辞「天賦の才あった」
初安打の2週間後、生涯2安打目を記録 打った相手は奇しくも同じリーバー
1-1で迎えた4回2死一、二塁の場面で打席に立ったアボットは、カブスのジョン・リーバーが投じた外角高めの球にバットを一閃。痛烈なライナーは遊撃手の頭上を越え、二塁からランナーが生還してメジャー初安打は初打点のおまけ付きとなった。
その後、アボットはカブスに逆転されて負け投手となってしまったが、記事では試合後にアボットが米紙「ロサンゼルス・タイムズ」に「とても良かった。僕たちはああいった瞬間を求めてプレーしているんだ。忘れることはないだろうね」と語っていたと回顧。さらに、初安打から2週間後の6月30日に記録されたヒットが、奇しくも同じカブスのリーバーから放ったものであったことを付け加え、「彼には天賦の才があった」と賛辞の言葉を送った。
メジャー通算87勝とともに、奇跡の安打でMLBの歴史に名前を刻んだアボット。その功績は18年経った今も、そしてこれからも色あせることはないだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer