13歳張本智和、悔し涙に詰まった“成長の跡”「2、3年前は考えられなかった」
卓球の「ジャパンオープン荻村杯」は2日目の15日、男子シングルス予選3回戦で世界ランキング39位の13歳・張本智和(エリーアカデミー)が同41位の梁靖崑(中国)に1-4で敗戦。本戦進出はならず、悔し涙を流したが「中国選手に負けて泣くなんて、2、3年前だったら考えられなかった」と成長の跡を実感する完敗となった。
中国の世界41位に完敗で流した“成長の涙”「中国選手に負けて泣くなんて…」
卓球の「ジャパンオープン荻村杯」は2日目の15日、男子シングルス予選3回戦で世界ランキング39位の13歳・張本智和(エリーアカデミー)が同41位の梁靖崑(中国)に1-4で敗戦。本戦進出はならず、悔し涙を流したが「中国選手に負けて泣くなんて、2、3年前だったら考えられなかった」と成長の跡を実感する完敗となった。
「成長の涙」だった。ミックスゾーンに現れた13歳は、大粒の汗に交じり、目元から涙が伝っていた。
「デュースの試合をしっかりと取れていれば勝てた試合。でも、取れなかった。中国選手はやっぱり強かったです」
「1-4」の完敗という事実を受け止めた。
第1ゲームを2度の5連続ポイントで2-11と圧倒された。レシーブがネットにかかり、強烈なフォアもオーバー。揺さぶる相手に翻弄され、ミスを連発した。「しっかりと取れていれば」という第2ゲームのデュースも最後はスマッシュがネットにかかった。相手は世界41位とランキングでは張本が上回るが、王国・中国の実力者であることは変わりなかった。
「相手の方が実力的に全然上だった。思い切ったプレーをした時は点を取れたけど、思い切ったプレーをした時しか点が取れない。焦ってしまった部分がある。今日は50点くらいです」
13歳は完敗を認めた。1年前にU-21(21歳以下)の部を史上最年少で制し、「自分の人生が変わった」とブレイクのきっかけを掴んだ今大会。本戦進出はならなかったが、収穫がなかったわけではない。
その一つが、ドイツの地で得た経験を生かしたことだ。