ヤ軍ジャッジ、3戦15発で賛否の“魚雷バット”を使わない理由 「何かを失い始めたら…」
米大リーグのヤンキースが使用した“特殊バット”が球界の話題をさらっている。3月29日(日本時間3月30日)のブルワーズ戦で初回先頭から3球で3本塁打したのをはじめ、チーム本塁打9本という猛打。この中で複数の選手が使用していたのが、芯の部分だけが太くなった「トルピード(魚雷)バット」だ。ただ主砲のアーロン・ジャッジ外野手はこのバットを使用しなかった。大リーグ公式サイトが理由を伝えている。

MLB公式が報道「振ったことも、試す気もない」
米大リーグのヤンキースが使用した“特殊バット”が球界の話題をさらっている。3月29日(日本時間3月30日)のブルワーズ戦で初回先頭から3球で3本塁打したのをはじめ、チーム本塁打9本という猛打。この中で複数の選手が使用していたのが、芯の部分だけが太くなった「トルピード(魚雷)バット」だ。ただ主砲のアーロン・ジャッジ外野手はこのバットを使用しなかった。大リーグ公式サイトが理由を伝えている。
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ヤンキースはこの試合、初回先頭のゴールドシュミットからベリンジャー、ジャッジと全員が初球を叩き三者連続本塁打。その後も長打攻勢で20-9と圧勝した。注目を集めたのが、複数の選手が使用した異様な形のバットだ。
ゴールドシュミットや2回に3ランを放ったボルピ、3回無死からソロのチザムJr.らが使っていたバットは、芯の部分だけが明らかに太く、先端に向かってまた細くなるという不思議な形状。MLBの規則で許される長さ、太さに収まっており使用に問題はないが、中継では「多くの木材をラベル部分に集め、最も硬い部分で打てるようにした」と紹介されていた。ネット上では賛否が上がっている。
ブルワーズとの開幕3連戦で計15本塁打を放ったヤンキースは、ア・ナ両リーグの記録に並び、2試合で13本塁打もチーム記録に並んだ。ただ3連戦でチーム最多の4本塁打しているジャッジは、このバットを使っていない。MLB公式は「ヤンキースの新バット、トルピードが週末の15本塁打連発で物議を醸す」という記事の中で、ジャッジがこのバットを使わない理由について報じている。
記事は「ヤンキースの主将アーロン・ジャッジは、トルピードバットを振ったことがなく、試す気もないという」とし「ここ数シーズン、僕がやっていたことがその理由を物語っている」というジャッジの言葉を紹介している。2022年にア・リーグ記録の62本塁打。昨季も58本塁打した主砲には、道具の変化は必要ないようだ。29日(同30日)の試合で満塁弾を含む3本塁打し、試合後にバットが話題になっていると聞くと驚いた様子だったという。
さらに「野球にはたくさん新しいものがある。例えばバットの底に小さなホッケーパックみたいなのを付けて、カウンターウェイトを加えたものとか。トルピードバットもあるし、色々なものがあるんだ。キャリアを重ねていく中で何かを失い始めたらこのような物を加えることがあるかもしれない。でも今はこのままで満足だ」と、現状では変化を望まない姿勢を明確にしている。
(THE ANSWER編集部)
