カブス―阪神戦

　MLB東京シリーズのプレシーズンゲームは15日、東京ドームで行われ、阪神がカブスに3-0で勝利した。先発した20歳の左腕・門別啓人投手が5回パーフェクトの快投。5投手で完封リレーを飾り、打っては近本光司外野手の先制タイムリー二塁打などで6安打で3得点した。カブスの鈴木誠也外野手は「2番・DH」で出場し、3打数1安打1四球だった。

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　とりわけインパクトを放ったのが虎のプロスペクトだ。門別は初回、鈴木を中直に抑えるなどわずか8球で三者凡退。 2回は通算198本塁打を誇るターナーを三ゴロに仕留め、3回も0封。 勢い止まらず4、5回も三者凡退。 奪った三振2つ、直球は140キロ台半ばながら、多彩な変化球と制球力で打者15人に59球で完全投球を披露した。

　試合後のカブスナインからも賛辞が相次いだ。会見に出席した鈴木は「元々対戦したことなく、いいピッチャーだとはずっと聞いていた。打席に立ってみてよかったし、まとまりがよくて、カブスも全然打てていなかった。凄くまとまったいいピッチャーだなという印象です」と称賛。さらに大物ターナーも「制球力が良く、チェンジアップやスローカーブも良い。とても良い仕事をしたと思う。ノーヒットで降ろすなんて信じられない」と驚いた様子だ。

　また、鈴木と会見に出席したクレイグ・カウンセル監督は「ストライクをよく投げてきて、打たされて打ち取られた。我々の打線のタイミングが苦しんでいたが、それは彼がよくストライクを投げていたことが要因」と脱帽し、門別の快投を称えた。

　門別は2022年ドラフト2位で入団した高卒3年目のサウスポー。ここ2年で1軍では7試合の登板で0勝となっているが、フレッシュ球宴にも選出されるなど期待の投手。今季は練習試合、オープン戦でも好投しており、飛躍が期待される。