緊急登板も2回1/3を4三振無失点に抑えたメンデス

　野球日本代表「侍ジャパン」打線を封じたオランダ代表右腕が、日本球界入りに意欲を示した。25歳のエリック・メンデス投手は、5日に京セラドーム大阪で行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」第1戦に2番手として緊急登板。2回1/3を1安打4奪三振、無失点に抑えた。チェンジアップを武器に空振りの山を築き、日本のファンを驚かせた右腕に話を聞いた。

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　初戦、出番は突然やってきた。初回1死一、二塁の場面で5番・大山の打球が先発ケリーに直撃。わずか22球でまさかの降板となった。代わりにマウンドに上がったのが25歳の右腕メンデス。「全然準備していなかったよ」と緊急登板だったが、6番・細川をチェンジアップで空振り三振に抑え、2死二、三塁のピンチを凌いだ。

　2回先頭の7番・吉川に中前打を浴びたが、許した安打はこの1本のみ。この日、先頭打者弾を放った1番・水谷はチェンジアップで空振り三振。佐藤、万波の3、4番からもチェンジアップとスライダーで連続三振を奪った。2回1/3を投げて1安打1四球、4奪三振で無失点の好投。X上の日本ファンは「メンデスえぐいな」「獲得調査しといてくれ」「変化球のキレがかなり良い」と驚きの声を上げた。

　速球の最速は92～93マイル（約148.1～149.7キロ）で「一番自信のある球種はチェンジアップ」。他にスライダーやシンカーを操る。2023年のワールド・ベースボール・クラシックや昨年のプレミア12にも出場。ダイヤモンドバックス傘下など米マイナーで5季プレーし、現在はイタリア国内リーグのチームに所属しているが、「日本のチームから声がかかったら日本に来るよ」と意欲を示した。