英BBCが大会総括、両者の人間性を絶賛

　テニスの4大大会・全豪オープンを制し、アジア勢史上初の世界ランク1位に輝いた大坂なおみ（日清食品）。決勝では同2位のペトラ・クビトバ（チェコ）とフルセットの名勝負を展開したが、英公共放送「BBC」では世界に感動を呼んだ頂上決戦の2人の人間性も絶賛。「ツアーで最も魅力的な2人」と高く評価している。

　連日の熱戦が繰り広げられた今年最初の4大大会は閉幕した。BBCでは「涙と不機嫌さとユーチューブ。全豪オープンから我々が学んだこと」というテーマで総括企画を行った。

　女子シングルス決勝については「誰が本当に女子のチャンピオンになりたいか、誰も決めることができなかった」と振り返っている。

　勝った方が世界ランク1位となったが、世界中のテニスファンにとっては肩入れが困難なマッチアップだったという。理由は2人の人間性の素晴らしさにあったと分析している。

「ナオミ・オオサカとペトラ・クビトバは女子ツアーでまず間違いなく最も魅力的な2人だ。日本のオオサカは地に足のついた性格とちょっとばかりぎこちないスピーチで人々に好かれている」

　オンコートインタビューでも天真爛漫な“ナオミ節”を炸裂させ、観衆の笑顔を誘い、また拍手を送られる性格を英公共放送も称えている。

　そして、昨年9月の全米オープン決勝で対戦した女王セリーナ・ウィリアムズ（米国）が主審に対する暴言やラケット破壊など取り乱し、ファンがブーイングを浴びせる中、涙の表彰式を迎えたエピソードも紹介した。