海外競馬で大斜行→先頭に“タックル”の衝撃 降着採決「この接触なければ…」「優位性失った」
英競馬のレース中に衝撃的な珍事が起こった。現地13日に英国リングフィールド競馬場で行われたレースで、最内から抜け出した馬が大外を走る馬を目がけて大きく斜行。そのまま“タックル”を見舞って入線するという事象があった。英専門サイトが動画を公開している。
最後の直線で内ラチ沿いから…
英競馬のレース中に衝撃的な珍事が起こった。現地13日に英国リングフィールド競馬場で行われたレースで、最内から抜け出した馬が大外を走る馬を目がけて大きく斜行。そのまま“タックル”を見舞って入線するという事象があった。英専門サイトが動画を公開している。
事件が起こったのは第5レースの3歳限定戦(AW1600メートル、7頭立て)。全頭がダンゴ状態で迎えた3コーナー過ぎに、まずはパーフェクトルビー(牝)のジョー・リーヴィー騎手が大外から仕掛けて4コーナーを回るところで先頭に立った。これに追いすがったのはルーク・モリス騎手が騎乗したマントンロード(騙)。3コーナーでは最後方だったが、最内からスルスルと抜け出すと直線では内と外で大きく離れた中で2頭が叩き合う展開となった。
残り200メートルまで先頭だったのはパーフェクトルビー。しかし、マントンロードは内ラチ沿いから大きく斜行し、なんと6~7頭分ほど外を走行していたパーフェクトルビーと馬体が接触した。この“タックル”でリーヴィー騎手はバランスを崩して減速。もう一度馬体が接触したところでゴールとなり、1位でマントンロード、2位パーフェクトルビーの順で入線した。
英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」公式Xは「僅差! マントンロードは1着で通過したが、このままの順位をキープするかどうかは採決委員の審議を切り抜ける必要がある」「リングフィールド競馬場で採決委員の審議がまだ続いている」とつづって2本の動画を公開。2本目は最後の直線を正面から映したもので、通常のレース映像では分かりにくかったマントンロードの斜行の様子がハッキリと映っている。
この件についてリングフィールド競馬場は採決レポートを公開。マントンロードがパーフェクトルビーの進路を妨害したことについて審議を行った結果、「採決委員は、マントンロードが著しく右にシフトし、先頭に立っているように見えたパーフェクトルビー(アイルランド)にぶつかったため、マントンロードの順位が上がったと判断した」との決定を下した。
「接触の結果、パーフェクトルビーは先頭のアドバンテージを失ったとみなし、採決委員はこの接触がなければパーフェクトルビーはラインの優位性を保つことができたと判断した」としてマントンロードは2着に降着となり、パーフェクトルビーが1着で優勝と順位が変更された。
(THE ANSWER編集部)