バスケ界を席巻した超長身選手

　今夏のパリ五輪を筆頭に大きな注目を集めた今年のバスケ界。男女日本代表の奮闘もさることながら、世界は驚異的な身体能力の持ち主の活躍に沸いた。日本代表も苦戦を強いられた“規格外”の高身長選手たち。「不公平」「フェアじゃない」などの衝撃的な言葉が飛び交った。

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〇ギネス記録持つ「世界一背の高い10代男子」は236センチまで成長

「世界一背の高い10代男子」のギネス記録を持つカナダのバスケ選手、オリバー・リウは今夏に米フロリダ大バスケットボール部に進学。大学公式サイトは、身長が7フィート9インチ（約236センチ）であることを公表した。これはリウが世界的に有名な米スポーツトレーニング施設兼寄宿学校の「IMGアカデミー」に所属していた16歳の時の226.98センチを10センチ近く更新した形となった。

　ファンにさらなる衝撃を与えたのが8歳時の身長。米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」が「世界一背の高い10代男子のギネス記録を持つオリバー・リウは8歳で6フィート1インチ（約185センチ）だった」と公式Xで紹介。海外ファンから「クレイジーだ」「人生はフェアじゃないな」「3年生で平均的な成人男性よりデカかったのかよ」と驚きの声が相次いでいた。

〇中国で発見された220センチの17歳女子選手

　6月に中国・深センで行われた「FIBA U18 女子アジアカップ2024」で注目を集めたのは中国代表の17歳、チャン・ツーユウ。登録身長は220センチで、初戦のインドネシア戦では圧倒的な高さを生かして19得点7リバウンドの活躍でチームを勝利に導いた。FIBA公式Xも驚きをもって映像を公開すると、海外ファンから「WNBAの次のヤオ・ミンだ」「彼女に何を食べさせているんだ？」「不公平だ」「男子とプレーするべき」「チートモード！」といった声が上がった。

　グループステージ最終戦では日本とも対戦。日本はダブルチームをかけても抑えることができず、大会記録となる44得点を許した。フィールドゴール22本中、20本を成功。リバウンドも両軍最多の14をマークする無双状態に、中国ファンからは「日本の女子バスケU18を徹底的にやっつけた！」「チャン・ツーユウは無敵だ」「中国女子バスケの未来は明るい」といった反響が集まっていた。

〇パリ五輪で実現した「大会最長身222センチvs大会最低身長167センチ」

　パリ五輪では男子日本代表も長身選手に苦戦を強いられた。地元フランスとの1次リーグB組第2戦では、身長167センチの日本の主将・富樫勇樹と222センチを誇るフランスのビクター・ウェンバンヤマがマッチアップ。大会最長身選手と最低身長選手が接近した様子はまるで大人と子どものようだった。

　米スポーツ誌「スポルティングニュース」が公式Xで公開した写真では富樫は腰を落としており、立ったままのウェンバンヤマは富樫の2倍あるようにも見える。日本はこの試合、後半残り10秒までリードしながら追いつかれ、延長の末に90-94で敗れた。