スネル移籍で悲鳴

　米大リーグ・ドジャースは11月30日（日本時間12月1日）、サイ・ヤング賞2度のブレイク・スネル投手と5年総額1億8200万ドル（約273億円）の契約を結んだと発表した。痛手となったのが、スネルが今季在籍した同地区の宿敵ジャイアンツだ。球団専門番組のホストは、大谷翔平投手の契約に触れつつ、「挙句の果てにはスネルだ」と悲鳴を上げている。

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　ジャイアンツ専門のポッドキャスト番組「ロックド・オン・ジャイアンツ」の公式YouTubeは動画を公開。米データ会社「ファングラフス」でアナリストを務めていた番組ホストのベン・カスピック氏が持論を展開した。「スネルが契約した。おお、ジャイアンツとか。違う、ドジャースとだ」と大型契約に反応。「超リッチなチームがよりリッチになるという野球界で大きな議論の幕開けだ」と切り出した。

「ドジャースは長年、野球界で最高のチームだし、ワールドシリーズ王者だ。昨シーズン最高のFA選手だったオオタニやヤマモトを獲得した。オオタニは一世代に一度の才能だし、（10年総額）7億ドル（約1014億円＝発表当時）で6億8000万ドルは後払いという狂ったような契約をしている。これには多くの議論がある。挙句の果てにはブレイク・スネルだ」

　4日に32歳になるスネルは2018年にレイズで21勝5敗、防御率1.89、23年はパドレスで14勝9敗、防御率2.25をマークし、両年ともサイ・ヤング賞を獲得した。今季はジャイアンツで5勝3敗、防御率3.12。契約を破棄し、フリーエージェント（FA）になっていた。

　ジャイアンツにとっては実績のある投手がいなくなったうえ、ライバル球団が強化される形に。カスピック氏は「ジャイアンツファンにとってより繊細な話題だ。なぜかというと、彼は昨年ジャイアンツでプレーしていたからね。どこに行ったのかと思ったらドジャースだ。ファンからすれば最悪のシナリオだ」と嘆いている。