ロッキーズの32歳が被害

　米大リーグの選手が高級車ランボルギーニの盗難被害に遭った。30万ドル（約4600万円）以上の価値があるという一台。米メディアが伝えている。

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　米コロラド州地元局「KUSA」は「ロッキーズの選手のランボルギーニが高級車の窃盗団に盗まれる」との見出しで記事を掲載した。被害に遭ったのはクリス・ブライアント内野手。記事では地元警察当局の話として、盗まれたのは「グレーの2023ランボルギーニ・ウラカン」であるとし、9月29日に運送会社にピックアップされたものの「ブライアントのラスベガスの自宅には届かなかった」と伝えた。

　記事によると、ラスベガスを走行中の同車を警官が発見。運転手は車の整備士で、ランボルギーニを渡してきたのはテキサスに拠点を置く男だったという。事件を捜査した刑事は、ヒューストンの空港にいる国土安全保障省の職員と協力し、空港に到着した容疑者を逮捕した。

　捜査の結果、「運送会社のEメールシステムがハッキングされ、容疑者が許可されていない場所へ車を誘導することができた」のだと判明したという。事件を担当した刑事の一人、ジャスティン・スミス氏は「映画ではこのような事件は見るが……これほど複雑で、いくつもの機関が連係する事件になるなんて思わなかった」と巧妙な手口に驚いていた。

　ブライアントのランボルギーニは、警察に通報してから5日で手元に戻ったという。刑事の話では、「ブライアントと妻は車が戻り大喜びした」のだとか。