女王・丁寧、勘違いガッツポーズも平野撃破「もう1点必要と忘れるほどの死闘」
アジア選手権で平野にまさかの屈辱…雪辱に燃えていたリオ五輪金メダリスト
「丁寧がもう1ポイント必要だということを忘れるくらいの激しい一戦だった」
ITTFがこう振り返ったほどの死闘。リオ五輪金メダリストは、確かに燃えていた。
4月のアジア選手権準々決勝、平野にまさかの敗戦を喫した。
大金星を献上し、日本の17歳が一躍、世界の注目となった。引き立て役となった世界女王は雪辱を期していた。大会直前、中国代表チームは平野のコピー選手を4人投入するなど、本気で対策を施してきた。王国の威信をかけた期待にエースはリベンジという形で応えた。
試合が終わると、平野と握手。冷静さを取り戻した丁寧の視線は、世界の頂点を見据えていた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer