1014億円移籍、電撃結婚、裏切り、史上初50-50…大谷翔平“伝説の1年”惜しまれながらも遂に完結
球宴で初HR、史上初「50-50」も…
7月、4年連続4度目の出場となったオールスターには「2番・DH」で先発。3回に球宴では自身初となる先制3ランを放った。2021年のオールスターで先発登板し、1回を3者凡退に抑えて勝利投手になっており、これで球宴史上初の“勝利投手&HR”という偉業を成し遂げた。
後半戦に入り、大谷の勢いはさらに増していった。8月23日(同24日)の本拠地レイズ戦では、9回に40号サヨナラ満塁弾。日本人初、メジャー史上6人目の40本塁打&40盗塁(40-40)を劇的に達成した。さらに9月19日(同20日)の敵地マーリンズ戦では初の3打席連続本塁打を含む6打数6安打10打点2盗塁の大暴れ。この試合でメジャー史上初の「50-50」に到達した。
50号ホームランの記念ボールはオークションに出品され、手数料込みで439万2000ドル(約6億6320万円)で落札された。米オークションサイト「ゴールディン」は自社のXで、マーク・マグワイア(当時カージナルス)が1998年に放った70号ボールの落札価格300万5000ドル(約4億5400万円)を上回る史上最高値を更新したと伝えている。
レギュラーシーズンでは打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁といずれも自己最高の数値をたたき出し、本塁打、打点のリーグ2冠に輝いた。メジャー7年目で初となったポストシーズンでは、驚異的な勝負強さを発揮。一時は得点圏打率が8割を超えるほどで、2番ベッツ、3番フリーマンとの“MVPトリオ”は変わらず脅威だった。
ヤンキース・ジャッジとの両リーグMVP最有力候補による対決が注目を集めたワールドシリーズでは、第2戦の走塁中に左肩を亜脱臼。残り試合の出場が心配されたが、大谷は最後までグラウンドに立ち続けた。今季もメジャーの歴史に名前を残し続けた“伝説の1年”は、惜しまれながらも最後の試合を終えた。
(THE ANSWER編集部)