石川・吉村組、48年ぶりV王手! フルセット大逆転で2大会連続決勝、銀以上確定
卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は3日、混合ダブルスの準決勝で石川佳純(全農)と吉村真晴(名古屋ダイハツ)組が、方博(中国)、ペトリサ・ソルヤ(ドイツ)組に4-3で大逆転勝利。フルセットの大接戦の末、銀メダルを獲得した前回大会に続く決勝進出を決めた。
1-3から大逆転勝ち、混合複同一ペアで58年ぶり2大会連続決勝進出
ついに、ファイナルにたどり着いた。石川、吉村組が大逆転で2大会連続決勝進出を決め、日本勢48年ぶりの優勝に王手をかけた。
死闘だった。第1ゲームを11-13で落とし、第2ゲームも12-14と2ゲーム連続でデュースの末に落とし、先行された。しかし、ここから石川、吉村組が粘った。第3ゲームを11-5で取り返し、第4ゲームを6-11で奪われ、崖っぷちに立たされたが、さらに意地を見せる。
第5ゲームは11-5は踏みとどまると、第6ゲームは11-7で連取。ついにフルゲームに持ち込むと、最終ゲームも11-5、怒涛の3ゲーム連取で大逆転勝ち。そろって歓喜の雄たけびを上げ、同ペア初の金メダルへ王手をかけた。
2015年の蘇州大会は、決勝で許キン(中国)と梁夏銀(韓国)組にストレート負けを喫し、決勝で涙をのんだ。リベンジを期し、2大会連続同じペアで挑んだ今回も順調に勝ち上がり、準決勝進出。そして、同一ペアでは58年ぶりとなる2大会連続決勝に駒を進め、偉業にあと1勝と迫った。
1969年の長谷川信彦、今野安子ペア以来となる大会制覇へ、再び挑戦権を手にした石川と吉村。男女でニッポンに旋風が吹き荒れる今大会、その象徴となる2人は2年前のリベンジを果たし、世界の頂点に立つことはできるか。
【石川・吉村組の今大会成績】
1回戦 4-0 アレクサンドル・ハーニン、トリゴロス・ダリア(ともにベラルーシ)
2回戦 4-2 カンテロ、シャオ・マリア(ともにスペイン)
3回戦 4-1 パク・シンヒョク、リ・ヒョンシム(ともに北朝鮮)
準々決勝 4-1 李相秀、梁夏銀(ともに韓国)
準決勝 4-3 方博(中国)、ペトリサ・ソルヤ(ドイツ)
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer