大藤がWTTチャンピオンズモンペリエで優勝

　日本選手の勢いに、目の肥えた卓球王国のファンも驚きを隠せない。フランスで27日に行われた国際大会、WTTチャンピオンズモンペリエ女子シングルス決勝では、20歳の大藤沙月（おおどうさつき、ミキハウス）が初出場初優勝の快挙を達成。張本美和、伊藤美誠、平野美宇の3選手を破っての頂点だった。中国のネット上では「日本の選手はなぜ皆、急速に技術が向上するんだろう」などと最近の躍進ぶりにも注目が集まっている。

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　決勝は16歳・張本を4-2（11-4、9-11、9-11、13-11、11-7、11-4）で下した大藤。強烈なバック、フォアを打ち分け、格が高いとされるチャンピオンズ初出場でいきなり頂点に。中国メディア「中華網新聞」は「中国卓球にはどうやらまた新たな強敵が加わったようだ。今後、十分に注意が必要だろう」などと警戒心を露わにし、同国の専門メディア「卓球ネット」も「決勝で見せた実力は中国の主力選手とも渡り合えるものだった」と伝えていた。

　パリ五輪の日本女子代表は早田ひな、平野、張本の3選手。女子団体で銀メダルを獲得し、シングルスでは早田が銅も取った。その後のアジア選手権女子団体では、日本が決勝で中国を破って優勝。中国を破っての優勝は1974年横浜大会以来50年ぶりの快挙で、張本が世界ランク1位・孫穎莎を下すなど2勝を挙げる大活躍だった。

　大藤はアジア選手権で横井咲桜とのペアで女子ダブルス優勝を果たしており、国際大会で着実に結果を残している。ただ、まだその存在を知らなかったネット上の中国ファンからは「大藤沙月って初めて聞いた。日本チームの実力には注意が必要だ！」「大藤沙月はすでに国際大会で活躍している。この間のアジア選手権でも女子ダブルスで優勝したばかりだ」「大藤はたしかに実力を感じさせる」などと驚きの声が上がった。

　また「日本には人材がどんどん出てくる。中国が危ない！」「日本の選手はなぜ皆、急速に技術が向上するんだろう。中国は新人もベテランもあまり進歩がない気がする。コーチの問題？　選手の問題？」「日本卓球は技術と研究に力を入れ、中国卓球は経験と訓練に力を入れる」「女子シングルスの将来が心配だ。努力が必要だ」「中国卓球にがんばってほしい。油断は大敵だ」などと、中国卓球界の将来を懸念する声や、日本の躍進ぶりに注目する意見も書き込まれていた。