敵地ジャズ戦

　米プロバスケットボール（NBA）のグリズリーズと2ウェイ契約を結び、開幕ロースター入りした河村勇輝が23日（日本時間24日）の敵地ジャズ戦でベンチ入りしたものの出場機会はなく、日本人選手として4人目のNBAデビューはお預けとなった。チームのエース、ジャ・モラントと試合前に交わしたジェスチャーが話題に。日本人ファンの間で反響が拡大している。

　一体感が見て取れた。試合前、ユニホーム姿のモラントとコート内で対峙した河村。右手のひら同士を合わせてからグータッチ、そして最後はお互いを指差すジェスチャーを見せた。高揚したモラントは、もう一度河村を左手で指差して気合の表情。2人とも試合に向かう準備を整えた。

　モラントは試合後にも河村を撮影した動画を自身のインスタグラムで公開。2人の仲の良さはプレシーズンから米メディアに報じられるなど注目の的となっていた。グリズリーズの公式メディア「グラインド・シティ・メディア」のデジタルコンテンツ担当のデヴィン・ウォーカー氏が自身のXで動画を公開。「ユウキとモラントの挨拶……そして俺たちは最高に盛り上がってる」と注目した。

　動画は1日を経たずに10万回再生を突破。さらに伸び続けている。X上の日本人も続々と反応している。

「河村出なかった事を嘆くより、モラントと河村のハンドシェイクを喜んた方がええど あれ結構特別なもので、選手同士に固有のやり方があったりする」
「これ2人で考えたのかと思うとそれだけでワクワクする」
「ハンドシェイクしてるの見るだけで飯が食えてしまう」
「モラントとハンドシェイクする河村くんの図がよすぎるーるるるるるる」
「試合前モラントと河村のハンドシェイク 仲よさそう」

　河村は出番こそなかったものの、モラントのパスを受けたアルダマの豪快なアリウープが決まった直後にベンチでぴょんぴょんと飛び跳ねながら大喜び。その他の場面でも声を出して味方を鼓舞するシーンが中継で映し出されていた。モラントは22得点、10リバウンドの活躍で126-124の勝利に貢献した。

　グリズリーズの次戦は25日（同26日）の敵地ロケッツ戦。河村は田臥勇太、渡邊雄太、八村塁に続く日本人4人目のNBAデビューとなるか。