ESPN記者が重視するものとは

　米大リーグのワールドシリーズが25日（日本時間26日）に開幕する。ドジャースとヤンキースが43年ぶりに対決する中で注目されるのが両チームの主砲、大谷翔平投手とアーロン・ジャッジ外野手だ。昨季まではア・リーグのMVPを毎年のように争ってきた両者。それぞれ球史に残る活躍を見せた今季、もし同じリーグでプレーしていたらという仮定に、米記者が持論を展開した。

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　大谷は今季、前人未到のシーズン54本塁打、59盗塁を記録した。右肘手術後のリハビリで投打二刀流を封印し、打者に専念したシーズンで、群を抜くスピードとパワーを見せつけた。一方でジャッジは58本塁打。パワーは図抜けており、ともにそれぞれのリーグのMVP受賞が有力視されている。

　では、もし2人が昨季までのように同じリーグにいたら、どんな投票結果になるのか。こんな仮定の質問に答えているのが、米スポーツ専門局「ESPN」のホルヘ・カスティージョ記者だ。米野球専門ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」の公式Xは「2人が同じリーグにいたらMVPは誰？」という問いに対する議論を公開した。

　カスティージョ記者は「ジャッジだね。彼は中堅手だから」とキッパリ。「オオタニは“50-50”で、素晴らしい年だった。別にオオタニから何かを奪おうとしているわけじゃない。でもフィールドでプレーしているかが重要なんだ」と、攻守両面でチームに貢献するのが重要だとした。だからこそ、守備に就かない大谷について「これがオオタニが（MVPを）勝ち取る初のDHになろうとしている理由だ」と、その異才ぶりを強調した。

　守備に就く選手をより高く評価する理由を「毎日、どちらもしなければならないというのは大変だし、精神的な強さがあると思う」とし「もしかしたらボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)でさえもオオタニを上回っているかも。彼も遊撃手としてプレーしていて、それが重要なことだから」と、もし今季の大谷がア・リーグでプレーしていたら、MVP投票では3番手になると見ているようだ。