リーグ優勝決定S、崖っぷちの第5戦に12-6で快勝

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は18日（日本時間19日）、敵地でメッツとのリーグ優勝決定シリーズ（7回戦制）第5戦に「1番・DH」で出場し、4打数2安打2三振だった。6-12で敗れ、3勝2敗として本拠地のロサンゼルスへ戻る。一方のメッツは王手をかけられた崖っぷちから巻き返し、ナインから「逆境には慣れている」「俺たちにもできる」とミラクル勝ち抜けへ威勢のいい声が上がった。

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　ドジャース先発のジャック・フラハティから3回までに8点を奪い、メッツが息を吹き返した。初回に先制3ランを放った主砲ピート・アロンソは試合後、米スポーツ専門局「FOX」の番組で「僕たちは今季、勝たなければ後がない試合をたくさんくぐり抜けてきた。だから、こういう状況（逆境）には良くも悪くも慣れているんだ」と語った。

　さらに、メッツ地元局「SNY」は公式Xで、メッツナインの自信にあふれたコメントを次々に紹介。ブランドン・ニモは「他のチームにできるなら俺たちにもできる。今季ずっと崖っぷちを切り抜けてきた」。チームリーダーのフランシスコ・リンドーアも「信じていないなら、ここにいるべきじゃない。信じなければならない。究極のゴールを達成するのに他の方法はない」とチームに語りかけるかのように口にしている。

　このポストシーズンのメッツは、代名詞の“ミラクル”がピッタリの戦いを続けている。ブルワーズとのワイルドカードシリーズ第3戦では、敗退寸前の9回にアロンソの逆転3ランで試合をひっくり返した。中1日で20日（同21日）に行われる第6戦に向け、アロンソは「まだ試合ができるんだからワクワクしているよ。チャンスを得られることは稀だから、それを生かしたい」と力を込めた。