今永と山本の好投が引き上げた日本人投手への評価

　プロ野球・巨人の菅野智之投手が、海外FA権を行使し大リーグ移籍する場合に備えて、動き出している球団があるとの報道が米国では出始めている。そのうちの一つが、大リーグ1年目から15勝を挙げる活躍を見せた今永昇太投手が所属するカブスだという。米スポーツメディア「ブリーチャーレポート」は、2年3000万ドル（約44億7000万円）の契約で、菅野がカブス入りすると予想している。

「ブリーチャーレポート」は「2024-25のMLBオフシーズン早期予想」という記事でこのオフ各球団の動きを予想している。そのうちの一つが「トモユキ・スガノは多少の入札合戦を起こす」というものだ。

　佐々木朗希投手の名前も記事では上がっているが、菅野については複数球団の争奪戦になると見られている。ただ日本で通算136勝を挙げている右腕について「スガノは経験がありすぎると言えるかもしれない。12年N PBでプレーし、もうすぐ35歳になるため、2、3年の契約になるだろう」と長期契約は望めないとした。

　一方で実力を高く評価し「ヤマモトとイマナガの驚くべきデビューシーズンの後に、MLB球団と契約する意向を示している。そのため、1年前に比べれば入札合戦が起きるかもしれない」とし、今永や山本由伸投手（ドジャース）の大活躍により“相場”が跳ね上がると見ている。その上で「2年3000万ドルでカブスに入団し、今永に加わるかもしれない」と予想した。

　また米スポーツメディア「スポーティングニュース」はこの記事を引用し「カブスはショウタ・イマナガに加わる新たな日本人スター獲得が予想される」と伝えた。「イマナガは4年5300万ドル（約79億円）で契約したが、それがお買い得だったことを証明した」と、今永が期待をはるかに上回る活躍を見せたと紹介し、菅野については「2年3000万ドルは最近の先発投手としてはかなり安い契約だ。スガノはカブスファンが求めるエースではないかもしれないが、彼と契約することは、エースの獲得を阻むものではない」としている。