大谷のレギュラーシーズンが終了

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日（日本時間30日）の敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場。4打数1安打1盗塁で、チームは2-1で勝利した。これがレギュラーシーズン最終戦。エンゼルスからの移籍1年目は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁となった。印象的な場面をいくつも生み出してきたが、試合後の取材で語った言葉にも注目が集まっている。

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　大谷は3打席凡退で迎えた8回1死一塁の打席で、強烈な右前打を放って出塁。直後に二走バーンズとダブルスチールを決め、今季59盗塁とした。首位打者争いでは打率.314のアラエスに及ばなかったが、本塁打、打点はリーグ断トツ。2年連続2度目の本塁打王、日本人選手初の打点王の座は確実だ。

　史上6人目の40本塁打＆40盗塁（40-40）だけでなく、史上初の50-50まで達成。さらに3割、30本、30盗塁の「トリプルスリー」も日本人として初めて達成。メジャーでは26人目の偉業となった。40号は劇的なサヨナラ満塁弾で決めるなど、印象的なシーンをいくつも作ってきた。

　大谷は試合後の取材で、今季最も記憶に残るシーンを問われると、約6秒間ほど沈黙。しっかり考えた後、「一番は分からないですかね」とコメント。「その時その時で嬉しさもありますし、これからまだポストシーズンもあるので、今はシーズンを振り返るということはない。それよりいい思い出がこれから来るようにしたい」と過去を振り返らず、あくまで先を見据えた。

「まずは1年間、しっかりと安定して出られたのが一番自分の中で良かった」ともコメント。逆転三冠王の可能性もあったが「あんまり考えてなかった。どのくらいの差があるのかも分かっていなかった」などと最後まで自然体だった。

　大谷の言葉の数々には、X上で「物凄く『大谷翔平らしい』コメントですね…」「偉大な記録を出したのに、本人は一切気負っていない感じがとっても素敵です」「一つ一つに集中して望む…まさにプロフェッショナル」「騒いでたのは周りだけというオチw」「なんか全てが自然で狙ってないところがかっこいいです」などと感銘を受けたコメントが集まっていた。

　昨年12月に10年総額7億ドル（約1014億円＝発表当時）の大型契約を結んだ大谷。DHでは史上初となるMVPの最有力候補になるほど、今季も躍動を見せた。メジャー7年目、自身初のポストシーズンでも大暴れに期待したい。