大谷のMLB7年目レギュラーシーズン終了

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日（日本時間30日）、敵地でロッキーズとの今季レギュラーシーズン最終戦に「1番・DH」で臨み、4打数1安打1盗塁だった。2-1の勝利で終了。移籍1年目は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁といずれもキャリアハイ。三冠王を逃したが、自身初の2冠は確実だ。試合後、同僚たちもスーパースターの大偉業に敬意を込めた。

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　大谷は3打席凡退で迎えた8回1死一塁、強烈な右前打で出塁。直後に二走バーンズとダブルスチールを決め、今季59盗塁とした。首位打者争いでは打率.314のアラエスに及ばなかったが、本塁打、打点はリーグ断トツ。2年連続2度目の本塁打王、日本人選手初の打点王は確実だ。

　ひと時だけレギュラーシーズン終了の余韻に浸ったドジャースナイン。ロッカールームでは日米のメディアから快挙の連続だった大谷に関する質問も飛んだ。ランドン・ナック投手はメジャー1年目から目の当たりにした大谷の凄さを明かす。

「彼のシーズンは人生で見てきた中で最もとんでもないもの。アメージングだよ。今まで見た中で最高の選手。毎日プレーして打球をかっ飛ばすし、走れば快速だ。来季は登板もするだろうしね。こんなシーズンを見られて本当に楽しいよ」

　大谷の本塁打や盗塁をマークした際、ベンチで見せるリアクションがたびたび話題に。「予想はしているのに毎回驚かされるんだ。今まで見たことないものを何度もやり続けるから、予想はしているもののビックリしちゃうんだ」と苦笑い。本塁打と盗塁のどちらにより驚かされるか問われ、「本塁打の飛距離だね。彼の本塁打は雄大だから見ていて楽しいよ」と感服した。

　この日は2回から2番手で登板し、4回5安打無四球、4奪三振1失点。ポストシーズンでは先発が期待される。

　一方、テオスカー・ヘルナンデスは「（三冠王は）簡単でないのはわかっていた。それでも彼は素晴らしいシーズンを過ごしている。嬉しいよ」と笑った。自身はこの日4打数2安打。マリナーズから加入すると、主に大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオの後を打ち、強力打線を支えた。打点99は大台にあと1歩届かなかったが、本塁打は2021年のキャリアハイを1本更新する33発をマークした。

　同僚たちから相次ぐ称賛の声。時には自ら大谷について口を開く選手も多く、試合後のロッカーで話題を独占していた。