リーグ首位打者のアラエスとは5厘差

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。今季54号3ランを含む5打数4安打4打点の活躍で11-4の勝利に貢献した。54本塁打、130打点はリーグ断トツで、打率.309も同2位に浮上。逆転三冠王の可能性を残す。試合後にご満悦なデーブ・ロバーツ監督が明かしたファンのような行動に、日本人から共感の声が上がっている。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　まるで一ファンのようだった。リーグ断トツの54本塁打、130打点で、二冠王をほぼ確実なものにしている大谷。この日は5打数4安打で打率を.309に上げ、オズナ（ブレーブス）を抜いてナ・リーグ2位に浮上した。逆転三冠王へ、最大のライバルとなるのはリーグ首位打者に君臨するパドレスのアラエス。ロバーツ監督もついついその数字を気にしてしまうようだ。

　11-4で大勝した直後の取材では、ご満悦な様子で大谷を絶賛。逆転の三冠王の可能性について問われると「彼は200安打にも近づいている。狙えるものは全て彼のレーダーにかかっている」と期待した。その時点ではまだパドレスは試合中。「ちょうどアラエスをチェックしたが、残念ながら複数安打を打っていた」と笑み。アラエスも5打数3安打で打率を.314に上げており、大谷との差は5厘差だ。

　米記者から「彼のせいでしばらくパドレスのボックススコアを確認しないといけない？」と質問された指揮官は、「パドレスのスコアは見ていたけど、ボックススコアは見ていなかったんだ。これからは個人的な調査の時間だ。三冠王の行方を追うためにね」と笑いながら回答。残り2試合、大谷のライバルの成績も追いかける意向を明かした。

　これにX上の日本人ファンは共感。「ロバーツ監督ただの大谷ファンw」「ロバーツ監督までアラエスの打席のチェックしてるって（笑）俺と同じじゃん！」「超面白い」「ロバーツ監督、優勝決めたから安心して翔平ファンできるね」「ウケるな俺らやん」「監督もファンもやること同じw」「やってることニワカの僕と一緒やん」と笑撃を受けた様子の声が上がっていた。

　地区優勝は既に決まっているが、ロバーツ監督は「ああ、彼はプレーするよ」と残り2戦で大谷を起用することを明言。直近8試合で驚異の打率.706、6本塁打、20打点、8盗塁と絶好調な男の挑戦を全力で後押しする。