今季54本塁打、57盗塁と躍動

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、敵地ロッキーズ戦で54号3ランを含む5打数4安打4打点の大暴れ。11-4で勝ったチームに貢献した。54本塁打、130打点はリーグ断トツで、打率.309も同2位に浮上。逆転三冠王の可能性を残す。移籍1年目からの大活躍に、ドジャース共同オーナーの一人であるマジック・ジョンソン氏も手放しで称えている。

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　大谷は本塁打、打点の二冠が確実。打率でアラエス（パドレス）に5厘差としており、逆転での三冠王も可能性を残している。前人未到の年間50本塁打＆50盗塁（50-50）も達成するなど、移籍初年度からドジャースを牽引している。

　これにドジャースの共同オーナーで、NBAのレジェンドでもあるマジック・ジョンソン氏が絶賛の言葉を贈った。米放送局「ABC」の番組「ジミー・キンメル・ライブ！」に出演。司会者のジミー・キンメル氏から「NBAで（大谷の）このシーズンと比較できるようなシーズンはありましたか？」と問われ、「いや、ないね」と断言した。

　キンメル氏は「マイケル・ジョーダン。彼はそのようなシーズンを送りましたか？」と、“神様”の異名もつく誰もが知る名プレーヤーと比較。ジョンソン氏は「恐らく近いが、タイプが違う」と表現した。

　リバウンド王11度、1試合100得点などNBAに衝撃を与えた伝説ウィルト・チェンバレンの名前も挙がったが、ジョンソン氏は「ノー、ノー。なぜなら世界中が見ているんだ。アメリカの野球ファンだけではない、むしろ彼は野球を見なかった新規ファンも連れてきているんだ。彼はそれほどにエキサイティングだし、今までかつてこのような選手は見たことがない」と大谷が勝ると絶賛した。

「比較できる唯一の人物はマイケル・ジャクソンだけだね。信じられないような、制御できないような動きをするんだ」と、世界的人気を誇った“キング・オブ・ポップ”の名前を持ち出したジョンソン氏。キンメル氏から「彼は野球界のテイラー・スウィフトですね」と振られると、「それいいね！（笑）　しかも彼は良い男で謙虚なんだ」と納得していた。