敵地ロッキーズ戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、54号ホームランを放った。メジャー7年目で自身初の地区優勝を経験した翌日。豪快な一発に米実況も「タイタニックな一発」と興奮気味に伝えた。

　6-2で迎えた6回無死ニ、三塁の第4打席。大谷は救援右腕モリーナを捉えた。飛距離436フィート（約132.9メートル）の特大54号3ラン。標高1マイル（約1600メートル）のデンバーにあり、打球が飛びやすいことで知られるクアーズ・フィールドで豪快な一発を放った。この日、57個目の盗塁も決めており、54本塁打＆57盗塁の「54-57」まで前人未到の数字を伸ばした。

　米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況スティーブン・ネルソン氏は「タイタニックな一発！」と興奮気味に伝えた。解説のエリック・キャロス氏も「とんでもないよ」「ビデオゲームでもない」と唖然。2人とも「おほほほ」「ハハハ」と笑いが止まらない特大弾だった。

　前日の本拠地パドレス戦に勝利したドジャースは3年連続でナ・リーグ西地区を制覇。大谷にとってはメジャー7年目にして初の地区優勝だった。シャンパンファイトから一夜。変わらぬ打棒を発揮している。