球場スタッフも気になる大谷翔平の打席

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は24日（日本時間25日）、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で出場。ここまで「53本塁打＆55盗塁」のマークし、首位攻防戦の大一番。客席はもちろん、球場のスタッフまで仕事そっちのけで打席を見守った。

【特集】入浴剤でパフォーマンス向上　トップアスリートも愛用、“お風呂博士”が5つのタイプ別に特徴を解説（W-ANS ACADEMYへ）

　1-4で4回が終了。記者はトイレに立とうと席を外したが、同じタイミングだった報道陣で込み合っていた。時間をつぶすため、バックネット後方にある記者席裏のメディア用ラウンジへ。ドリンクバーとともに自由に食べられるアイスクリームを注ごうとしたが、機械の中は空だった。係員のおばちゃんにつぎ足しを注文。「5分待ってちょうだい。今から用意するから」と早速応じてくれた。

　しかし、5回表は2番手グラテロルが5球で三者凡退に抑える好投。ドジャースの攻撃も先頭のロハスが一ゴロに倒れた。聞こえてくる大歓声。大谷だ。材料を機械につぎ込むおばちゃんに、「次が大谷がだからすぐに戻ってくる」と伝えると、「オオタニの打順？　ちょっと待ってよ、私も行く！　すぐに戻ってくるから！」と大慌て。一緒に戻り、おばちゃんは記者席の横で仁王立ちした。

　54本目のアーチを願ったが、結果は左翼手のファインプレーでアウトに。ドジャースタジアムは打席を迎えるたびに大歓声とMVPコールに包まれた。「できたわよ。召し上がれ」と言って渡されたアイスはカップから溢れそうなほどたっぷり。些細なことだが、大谷が誰からも愛されていることがわかる出来事だった。