本拠地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は21日（日本時間22日）、本拠地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。「52本塁打＆52盗塁」からさらなる記録更新が期待される中、第2打席は四球となった。この直後、現地の実況席が思わず笑い出したやりとりがあった。

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　第1打席からスタンディングオベーションとともにMVPコールが沸き起こった大谷の打席。三ゴロに続いて迎えた第2打席のこと。ドジャース戦を中継する米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の解説オーレル・ハーシュハイザー氏は「座席から離れているファンはほとんどいません。ドジャースタジアムを見渡せば、飲み物を買いに行ったりトイレに行ったりする人で通路がごった返していることがよくあります。しかし、（今は）みんなが座席についています。この打席後に動き出すのです」と注目度の高さを伝えた。

　しかし、結果はあえなく四球。これを受け、実況のスティーブン・ネルソン氏が「ストレートの四球です。飲み物買いに行っていいですよ」とジョークを飛ばし、実況席は笑いに包まれた。ただ、ネルソン氏は「ノーノーノー！　ダメです。だって次も別のMVPが登場するのですから」とすぐに訂正。ハーシュハイザー氏も「さらにネクストにも別のMVPが。いつ食べ物を買いに行けばいいか分かりませんね」と、ネクストバッターズサークルから打席に向かう2番打者のムーキー・ベッツに期待した。

　すると、ベッツは左翼席へ豪快な2ランをかっ飛ばした。ネルソン氏は「入った！　これが座席に残っておく理由だ！」と絶叫。3番フリーマンを合わせ、1、2、3番にMVP経験者が揃い、トイレに立つ暇もないドジャース打線の看板トリオの凄みを見せつける場面だった。