マドン元監督が考える起用法「終盤にロングリリーフ」

　米大リーグのドジャースは、ナ・リーグ西地区で首位を走り地区優勝に近づいている。それとともに議論となっているのが、今季は右ひじ手術後のリハビリのため投手としてはプレーしてこなかった大谷が、ポストシーズンで登板するかどうかだ。元エンゼルス監督で、大谷の二刀流起用にも尽力したジョー・マドン氏が「私はやるよ」と、リリーフ登板に対する見解を明らかにしている。

　MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」に出演して語ったもの。「もし彼がDHで出場しているとき、どうすれば最終的に彼を失わずしてブルペンに立たせることができるでしょうか」という質問に答えている。いわゆる大谷ルールで「投手兼DH」として起用できるのは先発投手に限られているためだ。

　マドン氏は様々なケースを想定して「わからない」と答えている。DHを解除して大谷をマウンドに上げると、降板後は投手が打席に立つことになる。「彼を試合途中でピッチャーとして使いたければ、試合の終盤に、ロングリリーフとして使うことになる。7回、8回に使えば、10回、11回は彼を失うことになる。それは良くないことだが、より具体的に計画を立てる必要がある」と、起用には様々な壁があるとした。

　そして「あなたならやりますか？」という質問に対してマドン氏は「彼なら、私はやるよ。（登板させるのは）試合を締める終盤になるだろう。だが健康かどうかや、体調が優れているかどうかなど、すべての要素を基に考えなくてはならない。まあでも、ショウヘイはショウヘイだ。私はやるよ」。レイズやカブス、エンゼルスで策士として知られた目を輝かせている。