奥原希望、3年ぶり優勝ならず 宿敵に敗れるも手応え「良い感覚で終えられた」
収穫も十分「戦い方が見えてきた。良い感覚で終えられた」
しかし、1年の締めくくりとしては、決して悪くなかった。世界選手権の優勝者と1年をかけて戦うワールドツアーの上位成績者の計8名しか出場できない今大会で準優勝は、立派。現在は攻撃力向上をテーマにしているが、大会中に守備をベースとした戦い方での勝ち方も再び見えてきた。奥原は「シャトルが飛びにくい会場で結果を出せていなかったけど、戦い方が見えてきた。攻撃の仕掛けやスピードの変化も出せたし、良い感覚で終えられた。突破口は見えて来た」と来季につながる試合内容に納得した表情だった。
2018年の国際大会を戦い終えた奥原は「今年は、ビッグタイトルを一つも取れなかったので、もやもやする部分はあるけど、1年間ケガなく戦い抜く目標は達成できた。来年は、結果を求められるシーズン。その中で、自分がどこまでハングリー精神を持ってどん欲に戦えるか楽しみ」と来季に目を向けた。所属する日本ユニシスを年内で退社することを発表済み。2020年東京五輪の出場権を争う五輪レースが行われる来季、新たな環境でギアを上げていく。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)