大谷のMVP争いのライバル、メッツ・リンドーアが大仕事

　米大リーグ・メッツのフランシスコ・リンドーア内野手は、11日（日本時間12日）に行われた敵地ブルージェイズ戦で、それまでチームが無安打無得点だった9回無死から反撃の狼煙となる31号同点ソロを放った。この一発でチームも勢いにのり、6-2と逆転勝ちを果たすと、メッツ指揮官は「（彼は）特別な選手で特別な人物。MVPだよ」と、殊勲のリンドーアを絶賛している。

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　ドジャース・大谷翔平投手のMVP争いのライバルと目されるリンドーアが、大仕事をやってのけた。ブルージェイズの先発ボーデン・フランシス投手の前に、8回まで無安打に抑えられていたメッツ打線。0-1と1点リードされて迎えた9回先頭の打席で、リンドーアは高めの速球を右翼席まで放り込んだ。この一発でフランシスを降板させると、勢いに乗ったメッツ打線は、この回一挙6点を奪取。見事な逆転勝利で80勝に到達した。

　米ニューヨーク州地元局「スポーツネット・ニューヨーク」公式Xは、メッツのカルロス・メンドーサ監督の談話を、「『MVPだ』―カルロス・メンドーサがフランシスコ・リンドーアについて」と記して動画で紹介。メンドーサ監督は「MVP！　ノーヒッターを食らいそうになった夜に、私たちが最も必要としている時に、大きな場面で結果を出してくれた」と手放しで称賛。「特別な選手で特別な人物。さっきも言ったように、MVPだよ」と最上級の賛辞を送っている。

　リンドーアは、今季ここまで打率.268、31本塁打、85打点、27盗塁、OPS.832をマーク。打撃のスタッツでは、DHの大谷に劣るものの、遊撃手として守備でも再三チームを救い、チームリーダーとしてメッツをプレーオフ圏内まで押し上げた功績から、リーグMVP候補に度々名前があげられている。熾烈なMVPレースは最後まで続きそうだ。