ドジャース番記者「YESだ」 大谷翔平45-45達成なら…DH初のMVP論争に見解「盗塁失敗が明らかに…」
8月を終了した米大リーグのドジャース・大谷翔平投手は44本塁打、43盗塁を記録するなど、打って走って活躍。右肘手術の影響で「投手・大谷」はリハビリ中の今季、「45(本塁打)-45(盗塁)」が目前に迫る中、メジャー史上初の「指名打者(DH)でMVP」という偉業達成できるのか。「THE ANSWER」は全米野球記者協会に所属して米メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番記者、ファビアン・アルダヤ記者に現地で聞いた。2018年から21年までエンゼルス担当として大谷の鮮烈な二刀流デビューを見守ったアルダヤ記者は、大谷より一足先にドジャース担当に異動。30歳となったスーパースターは番記者の目にどう映ったのか。
「ジ・アスレチック」ドジャース番記者ファビアン・アルダヤ記者に直撃
8月を終了した米大リーグのドジャース・大谷翔平投手は44本塁打、43盗塁を記録するなど、打って走って活躍。右肘手術の影響で「投手・大谷」はリハビリ中の今季、「45(本塁打)-45(盗塁)」が目前に迫る中、メジャー史上初の「指名打者(DH)でMVP」という偉業達成できるのか。「THE ANSWER」は全米野球記者協会に所属する米メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番記者、ファビアン・アルダヤ記者に現地で聞いた。2018年から21年までエンゼルス担当として大谷の鮮烈な二刀流デビューを見守ったアルダヤ記者は、大谷より一足先にドジャース担当に異動。30歳となったスーパースターは番記者の目にどう映ったのか。
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ドジャース加入後に感じた変化といえば、彼の日々の振る舞いだ。本当に自然になったと感じる。メジャーで活躍した年数で、アメリカ、そして、MLBに対する完全に居心地の良さを感じている印象だ。23歳でメジャーにやってきて、今は30歳。充実感に満ち溢れている。
今季は手術明けのリハビリシーズン。2021年も同様に手術後のシーズンだったけど、打者としても相当楽しんでいた印象。今季も8月まで感動的なシーズンだ。ホームランも増え、三振数も減少傾向にある。打者として成熟度を高めている。彼のドジャースでの活躍は圧巻としか言いようがない。
大谷は史上初の「45-45」も実現可能なペースだ。前人未到の領域に突入し、オフェンス面のスキルセットの完璧さを証明している。パワーは素晴らしい。足に関しては定評があったが、今季はアグレッシブに盗塁を試み、成功させている。才能がすべて噛み合っているので、偉業も達成可能だ。
盗塁失敗が明らかに減少している。スタートを切るタイミングを学び、投手の傾向や癖を覚えて行ったことが大きい。今季は投手として割く時間が間違いなく少なくなり、その分、盗塁と走塁の強化に充てることもできているのだと思う。
「45-45」ペースだが、実現したらDH史上初のMVPは叶うのか? 多くは言えないけど、「YES」だよ。
来季、二刀流復活はなるのだろうか。打者としての懸念は一切ない。すでに彼が打席でどんなことをやってのけるのか、我々は目撃してきた。投手と打者に対する調整で、どの作業にどれくらいのエネルギーを注がなければいけないのか、彼は理解している。
投手として完全復活できるかが、来季の一番のクエスチョンマークだ。2度の大きな手術を経験したが、肘の手術でも1度目より2度目の方が復活のハードルは高い。でも、彼は投手としてもスマート。1度目の経験と思慮深さは二刀流の完全復活を後押しすると思う。どんな質のボールを見せてくれるのか。
1度目の手術後の凄まじいピッチングを見ているので、二刀流復活が個人的に楽しみでならない。
(THE ANSWER編集部)