元広島、デビッドソンの内野ゴロがなぜかスタンドへ

　韓国プロ野球で発生した“珍事件”に地元ファンの驚きの声が止まらない。内野ゴロがなぜか外野スタンドに飛び込むまでの流れに「実話なのかこれ？」「場外ホームランよりレア」とコメントが集まった。

　29日、韓国南部の昌原で行われたNC-斗山戦で事件は起きた。地元NCの「3番・一塁」で先発したのは、昨季広島でプレーしたデビッドソン。初回2死無走者で打席に立つと、フルカウントから三塁線を抜く鋭いゴロを放った。

　打球が意図を持ったような動きを見せるのはここからだ。地面の凹凸でバウンドしながらファウルエリアに入ると、やがて30センチほど飛び上がって内野スタンドのフェンスに乗った。ここからボールの幅ほどしかないフェンス上部を真っすぐ転がり、外野に向かって高くなる“坂”を駆け上がる。最後は左翼ポール際で数メートルの高さに達し、外野スタンドの向こうへ落ちた。

　一塁を回ったデビッドソンは両手を開き「これってどうなるの？」とでも言いたげな表情。記録はエンタイトル二塁打となった。この奇跡のような一打には韓国のファンから、X（旧ツイッター）上に笑撃コメントが並んだ。

「クソッ。実話なのかこれ？」
「デビッドソンはホームランを打てなかった。でもボールはスタンド入りを選んだ」
「ホームランバッターが打ったボールは自らフェンスを越えていくんだな」
「ボールが『俺家に帰るわ』って言ったのかな？」

　あまりの珍光景に「信じられない。初めて見たよ！」「場外ホームランよりレアでしょ」という声まであった。