異例の犬の始球式が実現

　米大リーグ・ドジャースは29日（日本時間30日）までア・リーグの強豪オリオールズと3連戦を本拠地で行い、2勝1敗で勝ち越した。28日（同29日）の第2戦では大谷翔平投手の愛犬デコピンによる始球式が行われ、本人も史上2人目となる「42本塁打42盗塁」を達成。米紙は大谷が経験した「初めて」に脚光を浴びせている。

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　米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ショウヘイ・オオタニがドジャースの勝利試合で1本塁打、2盗塁をマークし彼の愛犬からスポットライトを奪う」との見出しで記事を掲載。「水曜日の夜、ショウヘイ・オオタニが主役になったのは初めてではなかった。しかし、彼の愛犬からスポットライトを奪わなければいけなかったのは初めてだった」と“主役争い”をユーモラスに伝えた。

　この日はデコピンとのボブルヘッド人形が配布され、MLB公式によると試合開始7時間前から長蛇の列ができる程の人気ぶり。さらに、試合開始前にはデコピンがマウンドに立ち、捕手を務めた大谷のもとへボールを咥えて届けるというまさかの始球式が行われ、駆けつけた5万3290人が熱狂した。試合では大谷が先頭打者本塁打を放ってショーに花を添えると、2盗塁も成功させ偉業を達成した。

　記事では、「飼い主とペットの両方がスペクタクルなショーを披露した」と称賛。「デコピンが始球式でこの夜最初の大拍手を浴びた」「そこからは大谷だった」と“大谷家”の躍動がドジャースファンを喜ばせたことを伝えていた。

　ドジャースは29日（同30日）の第3戦にも勝利。今季MLB最速で80勝目を挙げた。30日（同31日）から、同地区2位で4ゲーム差に迫るダイヤモンドバックスと敵地で4連戦を行う。