カイケル入団で見せた行動とは

　プロ野球・ロッテに入団したメジャー通算103勝左腕・ダラス・カイケル投手のチーム合流舞台裏を撮影した動画が好評だ。球団公式YouTubeでは、異国でのプレーの難しさを知る澤村拓一投手の気遣いも紹介されている。

　2015年にはアストロズで20勝8敗、防御率2.48、216奪三振で投手最高の栄誉「サイ・ヤング賞」にも輝いている大物カイケル。今月ZOZOマリンで入団会見を行い、チームに合流した。ZOZOマリン到着からの一部始終が、公式YouTubeで余すところなく伝えられている。

　中村奨吾、荻野貴司らメンバーに挨拶。実際にユニホームにも袖を通した。その裏では、澤村が球場の放送室に出向いていた。BGM担当に「モーガン・ウォーレンって知ってます？」とアメリカのカントリー歌手の名前を挙げ、「それちょっと（練習中のグラウンドに）今日流してください。お願いします！」と願い出た。

　自身も2年間、メジャーでプレーした澤村だからできる気遣いだった。「カイケルさん、異国の地で野球やるから。向こうで日本の曲聞くことなかったので、聴くとホッとするんですよね。そういう難しさとかは知ってるつもりではいるので。自分の国の音楽が流れていたら気分いいじゃないですか。頑張ってほしいので」と思いを明かしていた。

　ウェルカムの思いを伝え聞いたカイケルは「This is nice！」と笑顔で喜んだ。投手陣の前では「ダラスです。勝つためにここに来ました」と力強く挨拶。翌日には食堂でうまく箸を使いこなして食べる姿、ブルペンで佐藤を相手に投げ込む様子も撮影されていた。

　コメント欄では「早いけど来年も残って欲しい」「表情から所作から何から全部格好いいな」「サイ・ヤング賞投手の力を見せて欲しいです！」と期待する声のほか、「こういうことが自然に言える澤村さんだから好きなんだよなあ」「澤村さんのこういう気遣いが本当に素敵です!!」「澤村マジでそういうとこ（感涙）」「澤村の気遣いは流石だわ」「こういう雰囲気マジで好き」などと澤村の優しい行動も注目を浴びていた。