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女子バスケ日本のMVPは主将・林咲希「エブリンかと思った。違ったみたいで」 世界3位豪州に2連勝【強化試合】

女子バスケットボールの世界ランク9位・日本代表は21日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同3位オーストラリア代表に95-87で2連勝した。96-85で勝利した20日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。12人の本番メンバー入りへ、各選手がアピールを繰り広げた。次戦は7月4、6日に東京・有明アリーナで同26位ニュージーランドと強化試合を行う。観衆は5793人。

女子バスケットボール日本代表の林咲希【写真:Getty Images】
女子バスケットボール日本代表の林咲希【写真:Getty Images】

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 女子バスケットボールの世界ランク9位・日本代表は21日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同3位オーストラリア代表に95-87で2連勝した。96-85で勝利した20日の初戦に続き、パリ五輪を見据えた一戦。12人の本番メンバー入りへ、各選手がアピールを繰り広げた。次戦は7月4、6日に東京・有明アリーナで同26位ニュージーランドと強化試合を行う。観衆は5793人。

 先手を取ったのは日本だった。第1クォーター(Q)、馬瓜ステファニーのレイアップで先制すると、息の合った守備を披露。北海道出身の町田瑠唯が鋭いパスで赤穂ひまわりの得点を演出した。赤く染まった客席は喝采。27-19で入った第2Q開始直後、主将の林咲希が3ポイントシュート(3P)を決めた。一時同点に追い上げられたが、50-43で前半を折り返した。

 後半は町田のパスから山本麻衣が3P成功。さらに林がこの日4本目の3Pを沈め、馬瓜エブリンも得点を重ねた。宮澤夕貴も3Pに連続で成功し、日本が持ち前のシュート力を発揮。76-68と主導権を握ったまま、最終Qに突入した。終盤も林が5本目の3Pを決め、山本もディープスリー。3Pはチーム全体で39本放ち、17本成功。43.6%の高い成功率を誇った。

 コートインタビューでは、チーム最多19得点の林は「今日もみんなでアグレッシブに頑張ろうと意識してやった結果。今日の朝、全員で確認したことができたところ、できなかったところがある。次に有明の試合でチャレンジしたい」とコメント。MVPに輝いたが「エブリンがカメラに抜かれてエブリンかと思った。ちょっと違ったみたいで」と苦笑い。「みんなで頑張った結果です。チーム全員で底上げしていきたい。男女ともにパリで活躍できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 一方、エブリンは「ありがとうございまーーーす!!!」といつもの絶叫。「昨日できなかったことをチームで話して、苦しい場面もあったけどまずは勝ち切ることを意識して勝ててよかった」と振り返り「ディフェンスで相手に圧力をかけるのは日本の生命線。もっとパリに向けて磨きをかけたい」と先を見据えた。

 前日のインタビューコメントは用意していたと宮崎がSNSで“暴露”したそうだが、「いつも即興です。考えてはいないけど今日は勝ち切れた。北海道といえばトリトン(回転寿司店)。みんなで予約して食べたいと思います」とジョークを炸裂。「本当にみんな代表に強い想いを懸けてやっています。選考でヒリヒリすることもあるけど、この中の誰がパリに行っても強みを出して、目標の金メダルを勝ち取れるように頑張ります」と話し、大きな拍手をもらった。

 日本は2月の最終予選に2勝1敗でパリ五輪出場を決めた。5月6日から第1次強化合宿をスタートさせ、今月初旬には世界ランク2位の中国に敵地で2連勝。14日から第4次強化合宿が始まり、23人だった候補選手は16人に。7月上旬に最終メンバー12人が決まる見込みだ。

 2021年東京五輪では男女通じて初の銀メダルを獲得。現地7月26日開幕のパリ五輪では金メダルを目標に掲げ、同29日の1次リーグ初戦で7連覇中の米国と激突する。C組には欧州の強豪ベルギー、ドイツが同居。五輪出場権を持つ豪州には、昨年のFIBAアジアカップ1次リーグで91-66と快勝していた。

(THE ANSWER編集部)

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