日本がストレート勝ちの日韓戦、韓国の低迷が鮮明に

　バレーボールの女子ネーションズリーグ（VNL）第3週の福岡大会は12日、世界ランキング6位の日本が同38位の韓国と対戦し、3-0（25-16、25-16、25-23）のストレート勝ちを収めた。日本はこの大会で変動する世界ランキングにパリ五輪の出場権がかかっており、東京五輪では4位入賞を果たしながら、すでにパリ行きが消滅している韓国との勢いの差が鮮明に。韓国メディアからは半ばあきらめともとれる報道が出ている。

　韓国紙「スポーツ京郷」は「日本を超えるには力不足　韓国女子バレー、VNLで再び5連敗」という記事を掲載した。

「宿敵日本を超えるには、相変わらず手に余った」と始まる記事は、韓国がこの大会第1週、タイとの最終戦に勝ってVNL30連敗を止めたことを紹介。ただ「その後流れを続けることができない状況だ」と嘆いている。

　第2週ではブルガリアとはフルセットに持ち込んだ末敗れ、ポーランド、トルコ、カナダにはいずれもストレート負け。「再び大会5連敗している韓国は1勝8敗にとどまっており、順位は16か国のうち14位だ」と低迷を嘆いている。

　さらに、注目を集める日韓戦でも2021年の東京五輪のグループリーグで勝利した後3連敗中。「韓国はアジアの強者である日本との勝負では、攻撃得点で27-47と大きく押し込まれた。ブロッキングポイントでも5-10と負けており、日本の速くて質の高い攻撃を封じるのに苦労した」と伝えた。

　韓国はこの敗戦で、残る3試合に全勝しても20日からタイで行われるファイナルラウンドには進出できないことが決まった。一方の日本について記事は「石川真佑（16得点）、古賀紗理那（15得点）、林琴奈（14得点）とアウトサイドヒッターが揃って活躍を見せた。日本は7勝2敗、勝ち点21の4位で、来るファイナルラウンドの一席を確保した」と称えている。