[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

なぜNPBで「2番最強論」が流行らないのか 米国ではOPS最強の打順、杉谷「日本は1点を大事にするので…」

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は野球公式YouTubeにおいて、今シーズンの米大リーグ(MLB)の日本人選手の活躍や試合の見どころをまとめた情報番組「MLB's ON FLEEK」を公開した。今回公開された「#6」では、ドジャースの大谷翔平をはじめとした強打者たちが担う「2番バッター」に注目した。

情報番組「MLB's ON FLEEK」で番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香【写真:(C)AbemaTV,Inc.】
情報番組「MLB's ON FLEEK」で番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

ABEMAの情報番組「MLB's ON FLEEK」が公開

 新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は野球公式YouTubeにおいて、今シーズンの米大リーグ(MLB)の日本人選手の活躍や試合の見どころをまとめた情報番組「MLB’s ON FLEEK」を公開した。今回公開された「#6」では、ドジャースの大谷翔平をはじめとした強打者たちが担う「2番バッター」に注目した。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)

 日本のプロ野球で2番打者は「つなぎの役割」の印象が強い一方で、MLBでは「チーム最強バッター」が据えられる傾向にある。この“2番最強説”がMLBで定着したキッカケとなった選手を、天の声を務めるMLBジャーナリストのAKI猪瀬さんが紹介する。

 AKI猪瀬さんは「2013年にエンゼルスのマイク・トラウト選手が2番打者に固定され、その翌年にはチームの総得点がMLB全体で1位となった。2番打者は打席が多く回ってくることもあり、強打者を置くことがトレンドとなった」と解説。番組MCを務めるお笑いコンビ・さや香の新山さんは「(日本の)プロ野球ではなぜその説が流行らない?」と質問した。

 ゲストで元プロ野球選手の杉谷拳士さんは「プロ野球とMLBの戦い方は違う。MLBは下位打線でもホームランや長打を打つ選手がいるけど、プロ野球の下位打線はそこまででもない。それに、プロ野球では最初の1点を大事にする野球をしているので、確実性のある3、4番にチャンスを繋ぐことができる選手を2番に置いているんだと思う」と答えた。

 また、昨季におけるMLBとプロ野球の打順別OPS(出塁率+長打率の値)を比較すると、MLBは2番打者のOPSが全打順で1番高かったのに対し、プロ野球は6番目という結果に。さらに、昨季の2番打者のバント数を比べると、プロ野球は245に対し、MLBはわずか28。新山さんは「プロ野球はこのスタイルが続いていくんですかね?」と尋ねると、杉谷さんは「まだまだ続きますね」と断言した。

 2023年WBC決勝での侍ジャパンのオーダーを振り返ると、2番打者は昨シーズン打撃二冠に輝いたソフトバンクの近藤健介。日本ハムで近藤と同僚だった杉谷さんは「栗山英樹監督が1番信頼しているバッターでもあるし、長打力はもちろん、カウントを粘り、状況を読んで繋ぐこともできる」と大絶賛した上で、「近藤選手の後には大谷選手が控えているので、初回でチャンスが一気に広がる。1点どころか2点3点を取る打線だと感じた」と解説。これに、石井さんは「MLB的な感じやったんや…」と驚きの表情を見せた。

 石井さんは「“2番最強説”を芸人で例えたらどうなるんやろ?」とニヤリ。新山さんは「ひな壇に明石家さんまさんが座っているようなもんや」と返すと、杉谷さんは「それは最強っすね!」と目を輝かせた。一方で、石井さんは「他のひな壇芸人が何もできひんくなるやん!」とツッコミを入れた。

(THE ANSWER編集部)


W-ANS

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集