錦織、世界ランク9位にダウン 2年9か月ぶりトップ8陥落 全仏シード確保へピンチ
男子テニスの最新世界ランキング(5月15日付)が発表され、錦織圭(日清食品)は1つ下げ、9位となった。
15日付最新ランキング発表、1つ下げて9位…14年8月以来126週ぶりにトップ8転落
男子テニスの最新世界ランキング(5月15日付)が発表され、錦織圭(日清食品)は1つ下げ、9位となった。これにより、14年9月から125週守り続けたトップ8から陥落。全仏オープン(28日開幕)で準々決勝まで上位との対戦を避けられる第8シード以内の確保へ、ピンチとなった。
3月のマイアミ・オープンで右手首を痛めた錦織は4月のバルセロナ・オープンを欠場。3月20日付では自己最高タイの4位につけていたランキングは前週時点で8位に。巻き返しを狙って復帰したマドリード・オープンも右手首痛により、準々決勝の試合前に棄権。ポイントを伸ばせず、9位に順位を落とした。
錦織は14年9月8日付で初のトップ10となる8位に上昇。以来、トップ8を守り続けてきたが、126週ぶりの陥落となった。全仏オープンでは上位8選手に対し、準々決勝まで上位との対戦を避けられる第8シード以内が与えられるため、9位なら早い段階で強豪のシード選手と激突する可能性もある。
ランキング回復には、今週のイタリア国際でポイントを稼ぐ必要がある。しかし、マドリード・オープン後の棄権後、「ローマではプレーすると思いますが、様子を見たいと思います。今ここでプレーするか、辞退するのかは約束できない。全仏はより重要なので」と慎重な姿勢を見せていた。
いずれにしても、実に2年9か月ぶりとなるトップ8陥落は錦織にとって厳しい結果となった。
ほかでは、マドリード・オープンでマスターズ史上最多タイの30勝目を挙げたラファエル・ナダル(スペイン)が順位を1つ上げ、ロジャー・フェデラー(スイス)を抜いて4位、同大会準Vのドミニク・ティエム(オーストリア)が2つ上げて7位となり、錦織に代わってトップ8入りした。
最新の世界ランキングトップ10は以下の通り。
1位(-)アンディ・マレー(英国)
2位(-)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
3位(-)スタン・ワウリンカ(スイス)
4位(△1)ラファエル・ナダル(スペイン)
5位(▼1)ロジャー・フェデラー(スイス)
6位(-)ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)
7位(△2)ドミニク・ティエム(オーストリア)
8位(▼1)マリン・チリッチ(クロアチア)
9位(▼2)錦織圭(日本)
10位(-)ダビド・ゴフィン(ルーマニア)
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer