米メディア「ミズハラが唯一の罪人であると信じていた」

　大谷翔平投手の専属通訳を長く務めた水原一平容疑者が、巨額の違法賭博に関与し大谷の資金を盗んだとされている事件は、米大リーグを揺るがした。ドジャースのチームメート、タイラー・グラスノー投手はこの件に関して口を開き大谷の潔白を信じた選手たちの空気を伝えていたが、米メディアもこれに注目。「チームは早い段階でミズハラが唯一の罪人であると信じていた」などと報じた。

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　事件は3月20日に韓国・ソウルで行われる開幕戦の前に発覚した。水原容疑者は試合後にロッカーで選手たちに自身がギャンブル依存症であることを告白し、即解雇された。その後、大谷の口座から1600万ドル（約24億7000円）以上を勝手に賭博の胴元へ送金していたことが発覚。銀行側の確認まで欺いたとして銀行詐欺罪で訴追されている。

　グラスノーは米国のポッドキャスト番組「ザ・クリス・ローズ・ローテーション」に出演。問題発覚直後、大谷に対する同僚たちの姿勢については「形式ばったことは何もなかったけど、“私たちがついてる”って感じだった。すぐにみんなが、明らかに彼はこれと何の関係もないと分かってた」と大谷を最初から信じていたと口にした。さらに「私たちはイッペイがいかがわしい事をしたって早い段階で知っていたからね」と本音も口にした。

　包み隠さない発言を米ニューヨーク地元紙「ニューヨーク・ポスト」が取り上げた。「グラスノーは元通訳であるイッペイ・ミズハラが”いかがわしい”取引に関わっていることについて、チームはすぐに分かっていたと語った」「チームは早い段階でオオタニは無実であり、ミズハラが唯一の罪人であると信じていたと語った」と、大谷に対する信頼が当初から厚かったことを伝えていた。