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「大谷のふりをして銀行に電話」「自動車ローンとして送金」 訴状に記された水原容疑者の手口

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手から1600万ドル(約24億5000万円)超を搾取した容疑で、長年通訳を務めていた水原一平容疑者が訴追されたと米スポーツ専門局「ESPN」などが一斉に報じた。公開されている訴状では、水原容疑者が自身が大谷であると偽って名乗り、銀行側とやり取りをしていたことが明らかになっている。

水原一平容疑者【写真:Getty Images】
水原一平容疑者【写真:Getty Images】

水原氏が訴追されたと米メディアが一斉報道

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手から1600万ドル(約24億5000万円)超を搾取した容疑で、長年通訳を務めていた水原一平容疑者が訴追されたと米スポーツ専門局「ESPN」などが一斉に報じた。公開されている訴状では、水原容疑者が自身が大谷であると偽って名乗り、銀行側とやり取りをしていたことが明らかになっている。

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 連邦当局が水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追したとし、訴状によると、2018年に大谷が米国に移住した際、エンゼルスから給与が振り込まれる銀行口座の開設を手助けした。大谷は水原容疑者に口座をコントロールする権利は与えたことはないと話したが、供述書によると、水原容疑者は大谷の日本語が話せないファイナンシャルアドバイザーと会計士に、口座へのアクセスを大谷が拒否したと偽って伝えたという。

 訴状では、水原容疑者が「セキュリティー手続きを回避し、口座から送金を実行するために銀行職員に嘘をついた」などとも記されているほか、自身が大谷であると偽って名乗ったことなど、その手口の詳細が明らかになっている。

 2022年2月、水原容疑者はある銀行に電話。資金を送金するために口座にアクセスしようと試みたが、この通話の中で、大谷の名前を名乗り、胴元に自動車ローンとして資金を送金したいと偽って述べたが、この要求は失敗。銀行はオンライン取引を凍結したとされている。

 また同日の別の電話では、このオンラインバンキングの停止に関し、別の銀行職員が水原容疑者と話したとされている。ここでも大谷の名前を名乗り、セキュリティーに関する質問に対しても大谷の略歴を銀行職員に提供したという。これにより、水原容疑者は「オンラインバンキングの停止を解除することに成功した」とされている。

 また別の日に、水原容疑者はその口座から胴元への30万ドル(約4600万円)を送金しようと試み、その意図を確認するため別の銀行職員と通話しており、ここでも大谷の名前を名乗っていたという。銀行側の記録によると、登録された電話番号は水原容疑者のもので、Eメールは匿名だったという。

 訴状には告訴人であるクリス・セイモア氏の見解として「2024年3月21日、あるいはその近日にロサンゼルス国際空港にてミズハラに対談を試みたときの録音を基に、私はミズハラの声を識別した。そのうえ、口座のオーナーである被害者A(大谷)は英語を流ちょうに話さないが、電話の話者は英語を流ちょうに話していた」とも記されている。

(THE ANSWER編集部)


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