水原氏は当初「大谷が同僚の借金を返した」と説明 米紙から新情報、不審な送金問われ二転三転
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の専属通訳を長年務めた水原一平氏が、巨額の違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用したとされている問題で、米紙ニューヨーク・タイムズは10日(日本時間11日)、水原氏が有罪を認める答弁を行う方向で交渉中だと伝えた。この報道では、他にもいくつかの新事実が発覚している。そのうちの一つが、3月20日にソウルで行われた開幕戦前に、この問題で取材を受けた水原氏の代理人への説明が二転三転していたことだ。
NYタイムズ伝える…送金理由の説明が変化していた
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の専属通訳を長年務めた水原一平氏が、巨額の違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用したとされている問題で、米紙ニューヨーク・タイムズは10日(日本時間11日)、水原氏が有罪を認める答弁を行う方向で交渉中だと伝えた。この報道では、他にもいくつかの新事実が発覚している。そのうちの一つが、3月20日にソウルで行われた開幕戦前に、この問題で取材を受けた水原氏の代理人への説明が二転三転していたことだ。
開幕戦の前に水原氏は米スポーツ専門メディア「ESPN」にこの問題で取材を受けたと報じられているが、その後の詳細な行動が明らかになっている。
記事は「開幕戦の準備を進める中、記者陣は、オオタニの口座からの不審な送金について質問し始めた。オオタニに個人的に通達するのではなく、代理人とミズハラは自ら危機を処理しようとした」として、取材を機に水原氏と代理人が問題解決に動き始めたとしている。
具体的には「ミズハラは代理人のネズ・バレロと連絡を取り合い、何が起きたのかについていくつかの異なるバージョンを提供」したのだという。新たに「最初、ミズハラはオオタニが匿名のチームメイトの借金を返済したのだと語った。その後、ミズハラ自身が積み上げた借金で、オオタニはそれを返済したのだと語った」とされており、水原氏は大谷の口座から違法賭博の胴元への送金について、他の選手が作った借金を返済するためだったと一度は説明したのだという。
また、この説明の変化によってMLBの幹部は「オオタニが賭博に関係しているのではないか」と警戒、疑いを持ったと伝えている。
総額で450万ドル(約6億8000万円)を超えるという送金がなされていたとドジャースとMLB機構の幹部に伝わったとき、大谷はまだ何が起きているのか知らなかった。そこで「ドジャースはミズハラに、開幕戦後のクラブハウスで語るように求めた」のだという。開幕戦を終えたロッカーで水原氏は選手、スタッフを前に謝罪。ここで「(自身が)ギャンブル依存症で大きな借金を抱えており、長年の親友であるオオタニが借金を返済したのだ」と説明した。
大谷は3月25日(同26日)に声明を発表。自身が賭博に関与したことはないと説明したうえで「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていた」と話している。
(THE ANSWER編集部)